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幽霊オタクレベル99〜俺には効かないぜ幽霊さん?〜【累計10000PV達成!】  作者: 兎深みどり
第二章:七不思議編

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第41話『ばあちゃん式・地獄の霊力修行②:限界修行』

「いいか修、これは“修行”じゃなくて“地獄”じゃ。“霊力地獄”の始まりじゃぞい」


 ばあちゃん——雨城柚月はニヤリと笑った。

 この世のものとは思えないほどの笑顔だった。


「いや、名前のセンスはさておき……何この空間!?」


 俺が立っていたのは、ばあちゃんが作り出した“霊力の間”。


 四方を囲む黒い空間。

 重たい霊圧が天井から滴るように降り注ぎ、まるで水中にいるように体が重い。


「動きにく……っ!」


「当たり前じゃ。ここはお前の“霊的体力”を限界まで削る訓練場。心と体と魂のスタミナが尽きた時、真の力が目覚めるのじゃよ」


「RPGかよ!」


「じゃあさっそく始めるぞ。まず基本鍛錬その一“呪詛反射走”じゃ」


「名前からして嫌な予感しかしない」


 ばあちゃんの手がヒュッと振られると、空間の端から無数の紙人形が現れた。


 それらはみるみるうちに黒煙を帯び、鋭く光る目を持った“呪詛人形”へと変わる。


「ほれ、こいつらが追ってくるから、逃げながら全部跳ね返せ!」


「おい無理だって!?!」


 1体、2体……いや10体を超える呪詛人形が同時に突進してくる。

 体にまとわりつく負のオーラに耐えながら、俺は身を翻し、気合いで紙札を投げる。


「“反返符・重ね”!」


 シュバッと飛んだ札が、1体を燃やし尽くす。

 けれど、すぐに別の奴が背中から突っ込んできた。


「うがッ!? ばあちゃん!これ無理だってば!」


「まだ“初級”じゃよ〜?」


「初級ぅ!?!?!?」



 一方その頃、訓練の様子を見学していた結先輩と愛菜は、空間の隅で固まっていた。


「……あ、雨城君、さっきから何度も吹っ飛ばされてます……」


「ボク達、見学で良かったね……」


「にゃう(むしろあっちに巻き込まれたら命がない)」


 修行を終えたノクスは呑気に観戦モードだ。

 


「よーし、じゃあ次は“霊力持久・地脈逆流編”いくぞい」


「何だそれ!言ってる事が毎回怖い!」


 ばあちゃんの杖が空を裂くと、床に怪しい霊の紋様が浮かび上がる。

 それは足元から“地脈の霊力”を吸い上げ、逆流させるというものだった。


「この紋様の上に立って、10分間、霊力の循環を止めずにいられたら合格じゃ。ただし——一度でも気を緩めたら、霊魂が肉体から“ポロリ”するからの〜」


「えぐいリスク説明しないで!? 命かかってるじゃん!?」


 汗が噴き出る。

 全身が震える。

 心が折れそうになる度、ばあちゃんの檄が飛ぶ。


「お前は幽霊オタクレベル99なんじゃろ!?その自覚、見せてみぃ!」


「いや、俺それ趣味の話だから!ステータスじゃないからァ!」


 10分後——


 バタンッ!


 俺は地面に倒れ込んだ。

 ゼエゼエと息を吐き、視界がグルグル回る。

 なのに、ばあちゃんは楽しそうに言った。


「よ〜し!ラストは“霊的筋肉反復横跳び”じゃな!」


「無限ループやめろおおおおお!」

 次回予告


 第42話『ばあちゃん式・地獄の霊力修行③:心眼覚醒』


 限界を超えたその先に見えるのは、魂の奥に眠る“視えないもの”。

雨城修、ばあちゃん直伝の最終奥義に挑む! 

果たしてその代償とは——!?


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