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幽霊オタクレベル99〜俺には効かないぜ幽霊さん?〜  作者: 兎深みどり
第一章:幽霊のいる日常編
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第1話『心霊トンネルは笑顔で通れ』

 初投稿です!

長い話書けないです!

感想とかいただけると嬉しいです!

励みになります!


 毎朝8時に投稿予約してます!

初回なので当面は1日2話投稿します!

次の話は12時に投稿予定です!


 第一章:幽霊のいる日常編

 俺、雨城あまぎ しゅう、19歳。

大学2年、オカルト研究同好会。

通称オカ研所属。

今日も元気に心霊スポット巡り中。


「……って、なんでまた俺と二人で来てんだよ、結先輩」


「部長としてはさ、一応現地調査っていうか……やっぱり雨城君、霊感あるし?」


「まあ、あるっちゃあるけど……」


 夕暮れ。俺と黒咲くろさき ゆい先輩は、某有名な心霊トンネルにいた。

ここでは、

・後ろから誰かに肩を叩かれる

・女の泣き声が聞こえる

・トンネルの奥に“逆さまの人間”が立っている

など、ありがちな噂が多い。


 でも俺には関係ない。


 幽霊、大好物です。


「じゃ、俺先行きますね〜」


「ちょっ、ちょっと待って雨城君! わたし……やっぱ怖……」


 その時だった。


「う……うわああああ……」


 トンネルの奥から、這いずるような女の幽霊が出てきた。

顔は半分崩れていて、目は真っ赤。

爪を擦るようにしてズリズリと近づいてくる。


「出た出たー! うわ、クオリティ高っ!

これ最近の霊? それとも昭和タイプ?

いや、たぶん平成初期型かな?わー、写真撮りてえ」


「えっ、雨城君!? 前に出たら危ない――」


「いや、大丈夫です先輩。

ほら、もう泣いてるじゃん」


「……え?」


 俺の前に立ちはだかっていた幽霊が、ガチ泣きしていた。


「……なんで、怖がらないのよぉ……

怖がってよぉ……うち、もう100回くらいここ出てんのにぃ……うぅ……初めて無視されたぁ……」


「いや、無視はしてないし。むしろちゃんと見てるし。てか、昭和59年の事故の人でしょ?ちゃんとお供え物あるし、今も近所のおばあちゃん供養してるよ」


「……それ、知ってんの?」


「そりゃ調べましたし。

ちなみに、あんたの同級生の幽霊、昨日出てたよ。あっちはちょっとヤンキー風だった」


「……なんでそんな詳しいのよぉ……」


 幽霊、ボロ泣き。


 先輩はその横でポカンと口を開けていた。


---


 帰り道。

トンネルの幽霊に「もう出るのやめる……」と宣言された俺と先輩は、最寄りの自販機でポンジュースを買っていた。


「……雨城君ってさ、本当に怖くないんだね」


「先輩の方が怖がってるのに、毎回誘ってきますよね?」


「そ、それは……ちょっとでも“何か”に会えたら、お母さんにまた……」


 その横で、ふわりと白い影が浮かんだ。

優しげな表情をした女性の霊――結先輩のお母さん。


「あー、お母さん来てますよ、今日も。先輩のこと、守ってます。ちょっと泣きそうになってましたけど、霊の方が」


「……また、冗談でしょ?」


「マジです」


「……いつか、私にも見えるようになるかな」


「どうですかね。でも、俺が代わりに全部見ときますよ。先輩のそばで」


 その瞬間、結先輩が少しだけ赤くなったような気がした。

それは多分気のせい。俺、鈍いんで。


 次回予告!


 幽霊を怖がらない男と、幽霊に守られる女。

そして、妖怪を背負う少女と、宇宙人を見た顧問。


 これは、ちょっと不思議で可笑しなオカ研での物語。


 第2話『ニャーニャー言ってる場合じゃねぇ!〜ノクス、学内の怪異を察知する〜』


 お楽しみに!


 最後まで読んでいただきありがとうございます!

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