一章三幕 Time waits for no man.
篝「小百合おきてよー、なんで一緒に寝てるのー?記憶全然ないんだけど。はぁ頭いたっ」
小百合「んー、あーなんかうるさい人がいますー、私がなんでここにいるって?酔っ払った誰かさんを男から守るためでしょうよ!全くー」
篝「うぇっ、わたしなんか昨日やらかしてる?」
小百合「大丈夫、一線は超えてない、一線は」
篝「まじなんの一線…怖いわ酒…」
あっでもなんか少しずつ記憶が蘇ってきた、あっその前になんか飲もう。
篝「小百合なんかのむー?」
小百合「お願いー」
篝「おけー」冷蔵庫にある冷えた飲み物を取り出す。
篝「どぞ、昨日の護衛代です」
小百合「なんでビール?」
篝「いや、昨日いっぱい飲んでたでしょ?好きだと思って❤️」
小百合「ふ、ざ、け、る、な!篝の貰うからあんたビール」
篝「まぁいいか、グビッ」
小百合「いやよくない!朝から飲むな笑」
まぁまぁいいではないかと思いながらふと頭に浮かんできた昨日の思い出を思い出す。
一次会行って、んで二次会でしょ?終電で帰ってきたんだっけ。
篝「ねぇ小百合?昨日のやらかしについて一線は超えてないって言ってたけど、何やらかしたわたし」
小百合「日向と喧嘩した、あれはあんたが悪いわ」
篝「えっやばいなんか思い出してきた!なんだっけなんか吹っかけちゃったんだよね?私から。なんか実は最近夢見が悪くてちょっとイライラしてたのかも。あーどうしよ絶対怒ってるー」
どうしてあんなこと言っちゃったんだろ。あの時、いつも笑う日向の顔が凄く悲しく見えて、怒りたくなったんだ。それは八つ当たりもあったかもしれないけど。
小百合「ヒナくんって笑顔崩さないじゃん?それを篝が胡散臭いーだの何人女がいるだかーとか笑っちゃったんだよねー。
でもなんか理由があるみたいで[お前に俺の気持ちが…]って言いかけてやめたの」
あーなんかこれは普通にやらかしてるな。謝りにくいし。
篝「はぁー時間戻ってやり直したい」