一章二幕 時は飛ぶように過ぎる
夜に書いたからちょっと変なテンションかも
講義が終わり、食堂に向かった。そこには見慣れた顔ぶれがあった。「よう篝!相変わらず不景気な顔してんな」
「うるさいバカ」
辛口を叩いてきたのはサークルのムードメーカー、日向でヒナくんとか呼ばれてる。顔はいいんだけど性格が軽くてつかみどころがない、普通にしてたらモテるのにね。勿体無い。なんかいつも女の影がありそうに感じるのは私だけだろうか。だから女の子は警戒しちゃうと思うんだよね。
「それが可愛いじゃん笑」
「そこもうるさい」
こっちはいわゆるイケメン枠の樹貴、たつくんとか呼ばれてよく女の子の視線を集めてる。こっちは例外なくモテるけど彼女いますアピールが強くて普通は恋愛目的じゃ近づけないかな。
他にもサークルの先輩や同期が10名くらいいて、食堂の一角を担っていた。日向と、樹貴と仲がいいのはサークルに入ったばかりの頃、新歓の一環でテニスのダブルスを組んで勝負するって企画があって、それのペアが私と樹貴、日向と小百合だったと、そういうわけ。
だから軽口も許される中ではあるんだけど、他の人の目もあるのでちょっとやめてほしかったりする。
話を戻すと私が入っているのはテニスサークルだ、と言ってもいわゆるすごくナンパなサークルではなくてある程度テニスもやりますよ?という100人規模の大きなサークル。飲み会はやっぱり多いけどね。
モラトリアムはやっぱり味わいたいし、全体の大きな飲み会も楽しいし、日向とかと4人で飲むのも楽しい。
大学生っていいなぁって思う瞬間かもしれない。
日向「篝は小百合から今日の全体の飲みのこと聞いた?」
篝「あー聞いたよ、結局行くことにするよ」
樹貴「あーいいじゃん、じゃあラーメン食べてから行かね?」
日向「いやなんでだよ笑 飲んでから食うだろ笑」
樹貴「いや篝と、小百合が飲んだ後食えないかもじゃん」
篝、小百合「えっラーメン行くって言ってないけど。まぁ行くけど笑」
「ですよねー」
で時間が流れて…
あれ?なんだか眩しいな、あと隣になんか人肌を感じる。
鳥が鳴いてるなー
…………
「バサッ」
小百合が横に寝ていた。まじ驚いたし心臓に悪いのでやめてください。あと頭痛いですごめんなさい。
あっ今日大学行けないな。
モラトリアムいいよね