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第十九話 「クロノスの決意」

クロノスはしばらく走り続けましたが、追いつけないはずのヒミロス達が見えてきました。よく見るとトナカイの群れごと制止しています。北は断崖絶壁でこれ以上進めないのです。追っ手はクロノスのすぐ後ろに迫っています。

魔法で一二秒時間を止めたからといって、どうこうなる状況ではありません。


その時クロノスはヒミロスがこの地に来た話を思い出しました。

ヒミロスは神様の御技と思っていますが、クロノスは魔導師の技であることを知っています。

ヒミロス達を救うには「飛」属性の魔法しかないと思いました。

しかし、属性の違う魔法を使うと二度と魔法が使えなくなるだけでなく、廃人になるかもしれません。

不思議とクロノスはそんな心配を一切しませんでした。今はヒミロス達を助けることしか頭になかったのです。

少しだけ不安に思ったのは、自分に「飛」の魔法がうまく使えるかどうかでした。


でも「やるしかない。やれる。」と自分に言い聞かせ掌に魔力を集中させます。

そして、一気にトナカイの群れに向かって放ちました。

トナカイの群れは光に包まれ、まるで夜空を駆け上がって行くようです。


ヒミロスはこれも神様の御技と思いましたが、振り返ると地上のクロノスの掌から出た光が自分達を包んでいることが分かりました。

ヒミロスはクロノスに向かって何か叫ぼうとしましたが、トナカイの群れは北に向かって夜空を駆けていき、すぐにクロノスは見えなくなりました。


トナカイを包んだ光の残像だけが地上に向かって、うっすらと延びているのみで、やがて消えて行きました。


続く

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