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14話b-2
『どうして?』
「そっちのほうが…琥烏らしいから…」
そういうと璃乃は頬を紅くした
俺もつられてこっ恥ずかしくなり目をそらして首を指でポリポリと掻いた
『…そう……かも知れない…な』
俺がそうとだけ言って
二人して黙り込くってしまった
とても、さっきまで躊躇いなく
好きだとか言いまくってたとは思えない
しかし、そういうのが急に今になって恥ずかしくなってきたのも沈黙の理由にある
そうやって、二人共黙ったまま
時間だけが過ぎていった
急に璃乃が立ち上がった
「…そ、そろそろ、ご飯にするね」
『え?
ああ…』
確かにいつもなら(夕飯ではなく)晩飯の時間だ
しかし、一つ疑問が湧いた
『あれ?
姉さんは…?』
コーヒーの残りとマグカップを持って出て行こうとした璃乃は足を止めて、振り返らずに答えた
「璃優姉ぇは風邪ひいたみたいだから…」
『そうなのか?』
「そうなんだよ
今は眠ってるから起こしちゃ駄目だよ?」
『わかったけど…メシはどうするんだ?』




