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2話-2
なんとか、風呂場も終わり
次は璃優の部屋
掃除機とバケツを二階に持って上がるのはそれなりに重労働だ
ちなみに、俺の部屋は二階だと以前言ったが、
璃優や璃乃の部屋もそうだ
奥には親父の部屋があるが
そっちは長い間掃除していない
まぁ、簡単な話
自分達の部屋以外の生活の場は全て一階にある
だからか、テレビは一階にしかない
まぁ、そんな事は今はどうでもいい
『今は掃除を終わらせないとな…』
黙々と掃除をしていき
璃乃の部屋
そして、璃優の部屋も今終わろうとしていた
『はぁ…終わったか…』
後は自分の部屋だけだ
…親父の部屋は別として
『…でも、自分の部屋だし今日はいいか』
そう呟くと俺はペタンと座り込んだ
ふと、俺は勉強机に目をやると引き出しの裏に何か挟まっていた
『なんだ?』
人の部屋を勝手に漁るのは気が引けるが
その時は、好奇心が勝ってしまった
まぁ、これは掃除担当の役得だと思う事にした
挟まっていた物を引き抜くと、それは
包装紙に包まれた包み…
『…あ…これ…あの時の…』