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14話a-2
頭に何か鈍い痛みが走っていた
『……お、俺には決められないよ』
「…どうして?」
『………』
俺は答えられなかった
「……そう
あの娘がいるからね」
『は?』
「…あの娘がいなくなれば……私だけを愛してくれるよね」
『何を……言ってるん…』
そこで俺は堪らず口を押さえた
『う……お…ぐ…げぇぇえッ!!』
胃が痙攣しているようだった
まるで、ポンプのように胃液が込み上げ
ダムが決壊したように掌の隙間から溢れ出した
俺は何が何だかわからなかった
「そっか…そろそろ時間だったね」
は?と俺は聞きかえしたかったが俺の口は完全に麻痺して喋る事もままならない
変わりに彼女の顔を見上げた事で意思表示をした
それが伝わったのか彼女は何故か微笑んだ
「毒薬よ、琥烏
と、言っても心配しないで
弱い毒だし小量だから
単なる痺れ薬変わり」
意味がわからず、俺は頬を歪ます
ただ、そこでさっきまで俺が感じていた身体の異変は精神的なモノじゃない事に気付いた
そして、俺は気付いた
彼女が俺に彼女の言う毒を盛ったタイミングに
コーヒー、だ
そこまで、気付いたところで俺の上半身は脱力し、倒れ込んだ




