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14話a-1
俺がそういうと彼女は満足そうに笑った
そして、言った
「私も…貴方の事が好きよ、琥烏」
俺はそれを聞くと照れながら微笑んだ
「ねぇ…琥烏…」
『なんだ?』
「さっき…"君達"って言ったよね」
『ああ』
「具体的にはどっちが好きなの?」
『え…?』
「言い方が悪かったかな、どちらのほうが好きなの?」
『どちらって…そんな…』
「私?それとも…あの娘?」
俺はなんだか、頭痛がしてきた
『そんなの…決められないよ』
「どうして?
私は決めれるよ?」
『え?』
「貴方のほうが好きよ」
『!』
俺はどうすればいいのかわからず、咄嗟に璃優から目をそらした
しかし、ぐい、と彼女は俺の顔を手で向き直らせた
俺は小さく悲鳴をあげそうになったのをかろうじて堪えた
「教えてよ、ね?」
璃優は口調こそ穏やかなものの、
どこか威圧的だ
何かがおかしい
俺はそこにきて、やっとそう思った
「ねぇ、琥烏君
答えてよ
ねぇ…」
俺の口の中は痺れて中々動いてくれなかった
それでも、俺はなんとか口を動かした
『あ……う……お、俺は………』




