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13話-3
少女の言葉は耳を突き抜け頭に鋭く響いた
(わから…ない……?
そう…だ…俺は…いつも…)
「ねぇ…琥烏…答えてよ!」
『あ……う……』
(彼女達の…事がわからなくて…
知らず知らずのうちに泣かしてしまって…)
「琥…」
『ご…めん……』
「………」
『お…れは…いつも…そうやって…
あ…ああ…ごめん…
ごめん…なさ…い…』
「琥烏…?」
発狂しそうだった
俺の中の何かが途端に暴れ出し、胸を貫いたみたいだ
俺の目の焦点がおかしくなる、
天井を見上げ、
やがて、それさえも焦点がぼける
(俺が…おれが…おレガ…傷つケた…
傷ツケ…キずつけきずつけ…)
胸が熱い
その胸を掻きむしろうと腕を伸ばした時だった
「琥烏…!」
俺は上半身を持ち上げられ少女に抱きしめられた
『あ…あ』
心臓の鼓動が急に早くなったが、やがて、それは落ち着きを取り戻した
彼女に抱きしめられたまま俺は『俺は…イカれてる』と、呟いた
少女は「そんな事ない…」と言った後、ずっと黙っていた




