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12話-5
そこで、俺は目を覚ました
あの時と同じように病院で
ただ、あの時と違ったのは今回は傍に一人の少女が居た事だった
「…琥……烏…?」
俺はゆったりとした動作で起き上がる
かなり体がだるかったが、逆にそれが自分が生きている証のように思えた
頭がぼーっとする
「琥烏!」
少女が俺に抱き着いた
俺は何をする気も起きず
少女が抱き着いた事で揺らいだ視点のまま天井を見ていた
何がどうなのか理解出来ていない
今、自分に抱き着いているのがどちらかさえ…
わからなかった
第12話 歪んだ世界の中で




