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12話-3
思えば、彼女達が俺に依存するようになったのはそんな事があったからじゃないかと思う
俺と言う…片割れのような…
もう一人の自分のような…
そんな存在が居なくなる
それが自身にとってとてつもない恐怖だったんじゃないか…そんな風に俺は感じた
…俺が意識を取り戻した時にはすでに母の葬儀は終わっていた
そして、俺が退院するとほぼ同時に俺達は引っ越した
忌まわしき記憶を葬るようにそれまで住んでいた家を取り壊して…
そして、新しい家…今の家に越して来た
母の遺影は父の部屋にある
母の事を…いや、あの出来事を思い出させないようとの父なりの配慮だろう
そういう父は事件後から仕事人間になってしまった
元から真面目で仕事に情熱を注いでいたが、母が死んでしまった事で拍車がかかってしまい
色んな物が見えなくなってしまった
だから、母を失い
父に放ってかれた俺達は…俺達の世界は俺達三人が中心になった
つまりは、俺の家族は二人だけだった
母は死に父はその役割を半ば放棄していたのだから




