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11話-2
自分の部屋に戻ると
俺はベットに倒れ込んだ
そして、そのまましばらくの間動かなかった
(俺は…どうすれば…いいんだ?)
わからなかった
色んな事が
『俺の…言葉…?』
それさえも
わからない
ふと、俺は手の中の包みの事を思い出した
昔…俺が欲しかった物
もしかしたら、そこに何か手掛かりがあるような気がして、
俺は包装紙を破いた
そして、中から出て来たのは
柄のような物だった
『あ…これは……』
何故かと言われれば
何故かはわからない
だけど、確かに俺はソレに魅了された
無機質である故に冷たく
機能美のみを追求した過程でソレは
滑らかなフォルムを生み出した
それが俺には美しく見えて…
だから…俺は……
柄の横にあるスイッチを強く押す
カチッと言う音と同時に
柄から刃が飛び出した
俺を魅了した銀色が妖しく光っていた
俺は俺が欲した刃物を眺め続けていた
子供の頃の俺と見つめ合ってるみたいだった




