66/220
10話-4
「ねぇ、琥烏君
これどうかな?」
彼女が指差したのは電気ポットだった
『ん?
別にウチにはあるだろ』
「何言ってるの
ほら、ここ見て」
璃優が言いたかったのは家にあるのより、高性能だと言う事らしい
『そりゃあ、最新型なんだからだいたいそうだろ?』
「そりゃあ、そうだけどさ…
ほら、これどう?」
今度は電気釜
同じく最新型
『家電を何か新しいのに買い替えるのか?』
「まぁ、それも考えてる」
『一応、大体のものはあるんだから
別にいいんじゃないか?
まぁ、一番よく使うのは君だから、文句を言う訳にはいかないが』
「…え?」
『うん?
何か間違った事言ったか?』
「いや……そうじゃないけど…
じゃあ…もう少し見て
いいのがなかったら、10階の本屋に行こっか」
『ああ、わかった』
璃優は少し怪訝そうな顔をしたが、
すぐに元に戻り
再び、俺を引っ張って行った




