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9話-4
「琥烏…」
『………』
「…あたしの事、どう思ってる?」
『……知らないよ、そんな事』
思わず俺は目をそらしそうになったが、真っすぐ璃乃の目を見つめて言った
「…知らないって…何故?」
『わからないからだよ』
「琥烏の事なのに?」
『ああ』
「……じゃあ、あの時と同じ質問していい?」
『あの時?』
「……あたしの事、好き?」
『……ああ、その事か』
俺は目を閉じていた
今の自分にとって、
璃乃がどういう存在か…それはわからない
だって、俺は人形だから…
だから……
『…お前が、思っている通りさ』
「え…?」
『お前が…俺にどう思っていて欲しいかは…お前が決めればいい』
俺は恐らく、究極なまでに自主性を放棄していた
今なら、多分、彼女が死ねと言えば死ぬだろう
「……どういう…事?」
俺は息を吸った
そして、吐き出すように言葉を紡いだ
『…お前が望んだ通りになればいいって事さ』
「ッ!!!」




