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9話-1
……
今の俺は生きる屍みたいな物だ
俺はまるで他人事のように思っていた
謹慎が明けて数日…
まるで、何もなかったかのように学校に通い
教師の書いた文字や言葉を機械的にノートに書き写す
体と心が別の物になったように
こうやって、俺は全く別の事を考えながらも体は一生徒を演じていた
何となく諦めていた
俺はどうしようもなく…
例えるなら…
俺は…
人形のような
道化師のような
…どうしようもなく…
…どうしようもなく、俺は彼女らにとってそういう存在だったのだ
彼女らの望み通り踊ってなければならなかったのだ
それに反発したい一心で、俺は今まで、彼女らと違う事を主張し続けてきた
だけど、もう
それは出来ない
昔から、俺は嫌だと思いながらもどこか悪くないと思っていたのかも知れない
俺は俺で在る限り
自由等、求めるべきではなかったのだ
彼女らの意思に添わない想い等、持つべきではなかったのだ
そう思うと、俺は自らの腕に繋がれた糸を幻視した




