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8話-3
………
……
…
「…う…ん…
…こう………
………くん…
…琥烏君……」
『……ん?』
「やっと、起きた」
どうやら、俺はそのまま再び、眠ってしまったらしい
目を開けると制服姿の璃優が俺の傍にいた
今回は璃乃の演技ではなく
璃優本人だ
「お腹空いた?」
『……いや、あんまり』
「そう、じゃあ、夕飯はもう少し後にしましょうか」
璃優の言葉が優しい
俺がバイトしていた時と比べて
彼女自身は変わりないつもりかも知れないが
前はどこか、微かにピリピリした雰囲気があった
なのに、今はそんな事はない
何故か俺は裏がありそうに思えてしまった
『…なぁ』
「ん〜?」
『………軽蔑、してないのか?』
「え?」
『…全く…いい身分だよな
こんな時間まで寝てたりして、さ』
「…琥烏君、気にする事は無いよ
だって、仕方ないじゃない」
『仕方ないって……けどさ!』
「琥烏君には…悪いけどさ
私は嬉しいの
こうやって、前みたいに琥烏君と居れる時間が増えて…
…その変わり、学校での時間が減っちゃったけどね」




