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8話-1
季節は秋から冬になろうとしていた
寒さが痛さに感じる程になっている
でも、俺が憂鬱なのは寒さが原因じゃなかった
時刻は10時47分
今日は平日
大遅刻もいいところだ
しかし、俺はゆったりとした動作で
起き上がる
別にたいした問題では無い
今となっては
二日前
職員室に呼び出されて、自宅謹慎を命じられた
理由は…バレたからだ
そう、バイトが
普段の職場ではなく
たまたま行った日雇いの肉体労働の時に誰かに見つかり、学校に知らされたそうだ
今となってはそれが誰かなんてどうだっていい
謹慎は一週間
それが重いのか軽いのかは知らない
でも、これでバイトはもう出来ない
勿論、辞めさせられたからだし
一度見つかっただけ、監視がきつくなるからだ
ある程度、貯金は貯まっているが、これ以上は無理だ
…自宅謹慎を告げられた日
俺は悲しいよりも虚しいと感じた
俺はあの苦しくも充実した日々に喜びを見出だしていた
だから、それをある日奪われた俺は胸に穴が開いたようだった




