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6話-3
不思議な事にオムライスもスープも出来立てだった
『……ん?』
スープに口をつけた時、若干違和感を感じた
『…璃乃、スープはお前が作ったのか?』
「……う、うん
…わかっちゃった?」
『味付けが姉さんのとは違ったからな』
些細な違いだが、璃優の料理に慣れた俺にはわかった
ちなみに、オムライスは璃優が作ったはずだ
「ど、どうかな…?」
『ああ、悪くはない』
「…む
どうして、そういう言い方するかなー…」
「琥烏君、璃乃ちゃんをいじめちゃ駄目ですよ
璃乃ちゃんは琥烏君のために一生懸命作ったのに」
「ちょ…ちょっと、璃優姉ぇ!」
璃乃は顔を真っ赤にしながら、あたふたとしていた
『…別にいじめたつもりは無いよ』
しかしながら、可もなく不可もなく
最近、一人で作る料理と大差は無い
『だけど、どうして今日に限ってこんな…』
「どうしてって…」
「家族なんだもの、ご飯は一緒に食べなきゃ、ね?」
微笑みながら答えた璃優を見て
俺はたいして深く考えずに
『…そう……だな』
と、相槌を打った




