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6話-2
二人とは、あの日からすれ違っている
時間を考えると
俺がバイトを終える時間にはとっくに晩飯は終わってる時間だ
例え、起きていても自分の部屋に居る
多分、避けられているんだろう
あんな事があったんだ
当然と言えば当然だろう
と、家に着き、扉を開け、玄関に入った時だった
「「お帰り」なさい」
俯き気味だった顔を上げると二人が立っていた
『…え?』
「ご飯出来てるよ
一緒に食べましょう、ね?」
璃優がそう言うと、俺は二人に引っ張られるように腕を掴まれ、和室に連れてかれた
火燵の上には三人分のオムライスとスープが置かれていた
『どうして…』
「さぁさぁ、冷めないうちに食べるよ、兄さん」
璃乃に急かされ
俺は流されたまま皿の横に置かれていたスプーンを取った
『えっと…?』
「兄さんが帰って来るのが窓から見えたの
だから、玄関で待ってた」
『いや、そうじゃなくて…』
「食べないの?琥烏君
冷めちゃうよ?」
『あ、いや……
……いただきます』
腑に落ちないまま、俺はオムライスを口に運んだ




