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5話-5
……
時刻は8時を回っていた
「遅かったね、琥烏」
家に帰ると璃乃が出迎えた
「不良さんの仲間入りかしら、琥烏君」
璃優もリビングから出て来た
『…そんなんじゃねぇよ
でも…明日から、もっと遅くなる』
「どういう事?兄さん…」
『…色々、あってな
バイト始める事にしたんだ』
「あー!ダメでしょ、琥烏君
ウチの学校はアルバイト禁止なのに」
『そこらへんは勘弁してくれよ
黙っといてくれ、な?』
「やれやれ…お小遣が足りなくなったの?兄さん」
「少しぐらいなら、上げてもいいわよ?」
生活費を管理してるのは璃優だ
そこから、俺達の小遣いが出る
『…無茶は言えないよ』
「……兄さん
バイトって、何時まで?」
『…10時』
「!
そんなのお姉ちゃんは許しませんよ!」
『今更、門限なんて年じゃないだろ
大丈夫、メシは自分で何とかする
負担はかけない』
「そんな事言ってるんじゃない!」
『なら、なんだ?』
「…家族の団欒って言うのはね
誰か一人が欠けただけでも壊れてしまうの」




