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5話-4
「現実的じゃなくてもいいじゃないか
夢だったら、追って見ろよ」
『…こんな…戯れ言を、か?』
「戯れ言だろうが戯言だろうが関係無い
やれるところまでやってみればいいじゃないか」
『………』
…どうせ笑われると思ってた
「琥烏の夢だろ?
琥烏が追わなきゃどうするんだ?」
…だって、俺の妄想だと思ったから
「諦めるなら、やってみてからにしろよ
じゃなきゃ、後悔する」
…なのに、コイツは俺の妄言に対して真剣に考えてくれた
「仮にやって後悔したとしても、やらずに後悔した時の後悔のほうが絶対に大きいから」
…言葉が胸をうったとかそんなんじゃないんだ
「だから、琥烏…」
…賛同してくれた
その事が俺の心を揺れ動かした
「…挑戦すべきだ
琥烏の人生なんだから」
『玖竜…』
俺はいつの間にか立ち上がっていた
…人生と言う物語において
自分自身は主人公なのだ
ならば、俺は俺と言う物語に満足出来るようにしなきゃいけない
…我ながら、臭い事をやってると思った
でも…
『……お前の言う通りだな…
俺…やってみるよ』
俺は戯れ言みたいな夢に向かって走り出す事にした
だって、これは…
俺の物語なのだから




