25/220
5話-2
『…来るのか』
「変わる事を望まないなら、その時に変わらなければいい」
『……』
「どっちだ?」
『え…?』
「琥烏は変わりたいのか?
変わりたくないのか?」
『……わからないよ、俺には』
「…悩んでる理由はそれ?」
『…そう…なのかな…?』
「…なら、琥烏
それはその時にならなきゃわからない
今の琥烏には決められないのだろう?」
『…ああ』
「だったら、その時、目を閉じろ」
『え?』
「考える事をやめるんだ」
『??』
「…すると、きっと、体が動く
無意識の中で」
『……』
「あまり、ピンと来ない話かも知れないな
でも、体は正直って言葉があるだろ?」
『あ、ああ…』
「悩むのは結構だ
でも、どうしても決められないけど、
どうしても決めなきゃいけない時はそうするといい」
『……そんな風に決めていいのか?』
「…それは、琥烏が決める事だよ
結局のところ後悔ってのはどんな選択しても付き纏うモノなんだ」
そう言うと玖竜は空を見上げた
きっと、玖竜は柵をふっ切るまでにそういう後悔とかそんなものが苦しめたんだと思う
きっと、それは俺にも…




