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5話-1
……制服の共用期間は終わり
皆、冬服を着ていた
既に、下校時間になっていた
なのに、俺は学校の中庭でベンチに座ったまま俯いていた
璃優と璃乃には用事があると言って、先に帰らせた
だから、俺は一人だ
一人で考えたかった
でも、答えは見つからない
「あれ?
琥烏、まだ、帰ってなかったのかい?」
声をかけたのは玖竜だった
『ああ…お前こそ
帰ってなかったのか?』
「まぁね…図書室に用があって」
『…ふぅん?
…お前…変わったな』
「そうかな?
…そう……かも知れない」
『…以前のお前は何て言うか…
ただ、漫然と…人形みたいに生きてたように見えた』
「………」
『…多分、俺がお前と友達になったのは、そういうところが俺に似ていたからだと思うんだ』
「………人は変わっていくモノだよ」
『………』
「…人生の転機なんてものはいつ来るかわからないモノさ」
『…じゃあ、お前は来たのか?』
「そうだ」
『……そうか
なら、俺は……』
「…来るよ、琥烏にも」




