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Close Memory  作者: 結城コウ
2/220

1話-1

「…う…」



(…………)



「……こ……」



(…む?)



「……こう」



(…あ)



「…コウ…」



(…!)



「琥烏-コウ-!」


『うわっ!』


「…やっと、起きたか」


…彼女は半袖のセーラー服を揺らしながら、左の拳を腰に置き、右の人差し指を立てながら諭すように喋り出した


「もう、琥烏君

今日から新学期なんですから

寝坊しちゃ、駄目ですよ」


『はいはい、わかりましたよ

…璃乃-リノ-』


「ありゃ、バレた?」


『…姉さんの振りしたつもりか?

それで』


「む…やっぱり、"コレ"なんとかしなきゃ…」


璃乃はそう言うと前髪の分け目からぴょこと伸びてる毛…俗に言うアホ毛をいじり出した


彼女の寝癖でかなり頑固だ


半分伝説に近い逸話があるのだが、


まぁ、問題はそこじゃないと言うか、


俺が彼女を"見分けられる"のは別にそれが原因じゃないのだ


『…はぁ

じゃ、着替えるから』


「あ、うん

…でも、制服下だよ?」


『ん?

あるじゃねぇか』


俺は学ランを取った


「それ冬服でしょ

半袖の開襟シャツが下に…」


『…ああ、そうか』


別に着たっていいじゃないか


そんな言葉が浮かんだが、璃乃が正しい事を知っている俺は口にしなかった

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