18/220
4話-1
…季節はそろそろ秋に差し掛かろうとしていた
夏の暑さが冬の寒さへと
移り変わる手前
制服は夏、冬服の共用期間
俺は息苦しいながらも冬の学ランを着て、
学校に来ていた
……
『…ふぅ』
ちょうどチャイムが鳴って、俺はため息をついた
これから昼休みだ
「琥烏」
玖竜が弁当箱を持って近づいて来た
持って来たのは弁当だけ
椅子等はない
とっくにコイツは知っている
俺…俺達は教室では昼食をとらない事を
「ちゃんと、二人共居るね
じゃ、出発」
璃優は俺の場所まで歩いて来るとそう言った
璃優の後ろには璃乃も居る
学校での昼食はこの四人でとる事が多い
…ちなみに、誰も璃優の『出発』には突っ込まなかった
…この学校には中庭と言うモノがある
それなりにたいした出来で、
花壇やら、芝生やらが生えて春になれば植えてある桜の木が花を咲かす
春の間は簡易的に花見を出来るので重宝するが、秋…そして、冬に移り変わろうとする今の季節では、
もうすぐ葉が落ちてしまいそうで、哀愁さえ感じる




