16/220
3話-4
腕の感覚がそろそろ限界に近い
しかし、二人が起きない限りはどうしようもなく
璃優はもちろん、璃乃からも寝息が聞こえる
目が覚めてしまった俺は無常にただ天井を見つめていた
ふと、腕に温かいものが触れる
右腕…璃乃だ
璃乃は俺と反対の方向を向いている
だから、それが何なのか起き上がれない俺にはわからなかった
だけど、何となくわかる
涙、だ
眠気からくる欠伸などで溜まった物が溢れ出しただけかも知れない
でも、僅か数適にも満たない量だったが、何となく俺は璃乃が俺の真意を感じとったからじゃないかと思った
それは三つ子特有のInspirationなのかどうかはわからないが、互いに鋭かった
と、言う事だろうか
…こんな考え方はしてはいけないかも知れない
でも、してしまう
俺を縛り付けるのはいつもこの三つ子…いや、家族の柵だ
或いはそれは愛情なのかも知れない
しかし、それは俺を縛り付ける鎖
無理だと言う事はわかっている
どうやってもその柵は断ち切れないだろう
…でも、
俺は自由でいたかった
…年頃の少年の妄想なのだろう
けど、俺は……




