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3話-2
『…お前もついてんじゃないのか?』
「む…」
璃乃は自分の両頬を抑えると再び反対側を向いた
『…おい、璃乃…』
「こっち、見んな!バカァッ!」
『そんなに恥ずかしい事かねぇ…?』
「……腕貸しなさいよ、琥烏」
『え?』
「腕貸してって!」
『あ、おい!』
璃乃は俺の右腕を引っ張るとそれを押さえて枕にした
『おいおい…無理矢理だな』
「…璃優姉ぇにもやってあげたら?」
『…ハァ、そーだな』
俺は寝ている璃優の首の下に左腕を通した
まるで、張り付けみたいだな
「…昔、よくこうやって寝たよね」
『…そーだな』
小学生のある時期までは布団を二つ繋げて三人で一緒に寝ていた
何故か、その度に俺が真ん中だった
『…それが、理由か?』
「え?」
『ここで、三人で寝ている理由だよ
昔が懐かしくてやったのか?』
「…うん、そんなところ
…お姉ちゃんがタオルケット出してね
そんな風に言ったの」
少し璃乃の喋りかたが昔に戻っていたが、
俺はその事を突っ込みはしなかった
『…よく考えたら、両方に腕枕って
…かなり辛い……』




