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3話-1
…それは朱くて
…それは熱くて
…それは痛くて
…それは暗くて
…
真っ赤に染まった部屋と
血まみれの肉の塊
そして、俺を貫いた…刃物
それが…とても…印象的な…
そんな夢…
………
気が付くと、俺は泣いていた
この夢を見た日はいつもこうだ
『ん…』
涙でぼやけた視界が鮮明になっていく…
そして、すぐ目の前にあったのは…
璃優の寝顔だった
『……ッ!!』
俺は驚いて、後ろにのけ反った
-トン-
背中に何かが当たる
それは璃乃の背中だった
『…!?』
俺は情況が理解出来なかった
だから、理解しようと
周りの状態を確認した
俺達が寝ている場所は和室
確かに、俺は学校から帰ってから
疲れたので、和室でテレビを見ながら眠りに落ちた記憶がある
そして今、俺達は一つのタオルケットに包まるようにして寝ている
(えー…と、つまり?)
「…ん?
起きたの?琥烏」
璃乃が起きたらしい
『あ、璃乃…』
「クスッ…アンタ、頬に畳の痕がついてるよ」
『え……あ』
確かに自分の頬を撫でるとざらざらした感覚がした




