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2話-4
俺は包みを元の場所に戻して部屋を出た
やっぱり、自分の部屋も掃除する事にした
終わった時には夕方になっていた
昼に始めて夕方だから時間的にはともかく、休みを丸々潰したようなものだった
俺は雑巾とバケツと掃除機を直し、
リビングのソファに身体を埋めるように倒れこんだ
「あらあら、お疲れね
琥烏君」
『…璃優か』
俺は顔をソファに埋めたまま答えた
「結構時間掛かったわねー…
もしかして、私の部屋物色してたとか?」
俺はビクッと身体が反応しそうになるのを寸前で押さえ付け
そのままの体勢で答えた
『んー…あー…
掃除した時に色々動かしたからな
物の場所が変わってるかもな…
まぁ、仕方ないだろ?
嫌だってんなら、今度から自分で掃除しろ』
「もう!
どうして、いじわる言うのかな?琥烏君は…
…別にそういうんじゃないよ」
『………そんなつもりはないよ』
俺はしばらくして、顔を上げた
『…ところで、璃乃は何処に行ったんだ?』
「本屋よ
ついでに私も何冊か頼んじゃった」
『なんだ、そうだったのか
なら、俺も頼んだらよかった』
「私のを貸してあげるけど?」
『いや、いい
璃優の読む本は純愛モノが多過ぎてどうにも俺は…』
ウチの兄妹はインドアに走る傾向が強い
三人揃って趣味が読書という始末だ




