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二十一話

拓たち四人が現れたのはそこそこ栄えている町だった。

既に再教育が始まっている模様だったが、エレクトの数はそんなに多くない。兼憲だけで1分かからず片付いた。

その後も数カ所回ったが、どこも少数で手応えがなかった。

「なんか違和感を感じる…。そう思わないか?」

確かにいつも以上に簡単だとは思ったが、兼憲にそう言われても拓たち三人には何が起こってるのか勿論分からない。考えているうちに兼憲の違和感が図星だと分かった。

「至急連絡よ。みんなの戦闘中心域から離れたところで多くのエレクトが確認されたわ。対応出来る?」

インカムで友理奈がNon NAME各自に連絡する。

「うちら仁側は手一杯だ。兼憲側、行けるか?」

「了解した。こちら側で対応する。」

兼憲は仁に返答すると、拓たち三人を集めた。

「諸君は離れた方へ三人で向かって対応してくれ。指揮は拓、お前が指揮しろ。出来るな?信頼してるぞ。」

「はい、分かりました。」

兼憲と拓、凛、御坂は背中を向け合う。次の瞬間、拓たちの姿はなかった。


  苦しそうに震える少女の声が響き渡る。

「豊かなら幸せなのか。いや、違う。貧しくとも、そこに笑顔があるのなら幸せなんだ…。」

しかし、彼女の声が心に届いている者はいない。彼女は諦める事なく続けた。

「幸せを求める叫びを圧し殺す、見えない壁が生まれた時には、既にこの世界に出来ていた。同調しなければ裏切り者。だけど、同じように幸せを奪われているあなたたちからも撃たれるとは思わなかった。」

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