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俺の一日が二日に増えるわけない!?  作者: 香風れん
プロローグ
1/1

第1話『全ての始まり』

初めまして、香風れんです。

今回、初めて小説を書かさせていただきました。


至らない点もあると思いますが、応援していただけると嬉しいです。

 「そろそろ寝るか・・・」


 いつも通り23時にベッドへと向かう。



 ジリリリリリ


 「ふああぁぁぁ〜っ」


 「7時・・・起きるかぁ〜」


 4月5日、目覚まし時計の音で起き、顔を洗い、歯を磨き、コーヒーを飲む。


 「それじゃ、行ってきます!」


 いつも通り学校へ向かう、いや向かおうと思いドアを開けると・・・


 「な、なんだこれ!!」


 目の前に広がるのは古代ギリシャのようなレンガ造りの建物。


 「一体何がどうなって・・・住宅街はどこに行ったんだ・・・」


 「と、とりあえずここが何処だか聞いてみるか」


 「すみません、ここは一体・・・」


 『黒髪・・・?おいガキ!てめぇどっから来やがった?」


 「え、日本ですけど?」


 『日本だぁ?聞いたことねぇな・・・まぁ、んなこたどうでもいいけどな!」


 『おいお前ら!黒髪のガキだ!捕まえろ!』


 こいつの後ろから3人の男が出て来た。会話からするに人さらいをしているのだろう。

 ここにいては危険だ。体が危険信号を放っている。


 『おい待て!』




 『くそっ!あいつ何処に行きやがった!せっかく高く売れたによ!」


 危なかった。走って逃げている時に路地の方から「こっち」と声が聞こえたのだ。

 声のする方に進むと家があり、そこに隠れた。


 

 『大丈夫だった?』


 身長は150cmといったところか、若い女の子が話しかけて来た。


 「うおぉ!いきなりなんだ!ってか誰だよ」


 『あら、あなたを助けてあげたのにお礼の一つもないの?』

 

 「あぁ、ありがとう。助かった」


 あれ、この人耳が長いような・・・


 『私はルキナ。あなたは?』


 「俺は如月悠馬(きさらぎゆうま)だ」


 「ルキナ?お前耳が長くないか?」


 『そりゃエルフだもん普通でしょ?』


 エルフ?なんかファンタジーみたいな話だな


 『それじゃユーマ、今度はこっちが質問していいかな?」


 「何?」


 『ユーマは何処から来たの?」


 「それ、さっきも聞かれたわ。日本って知ってるか?」


 『ニホン?知らないとこだわ』


 やはりここは日本の存在がない。いや、元の世界とは違うのか。


 『ユーマは黒の民って知ってる?』


 「黒の民?いや、聞いたことないな」


 『黒の民ってのは、今から約2000年前に滅んだ種族なんだけどね、ユーマの特徴と同じなの』


 『黒い髪に黒い瞳。てっきり黒の民の生き残りかと思ったんだけど・・・』


 黒の民?なんのことだかさっぱりだった。そもそもここは一体何処なんだ。


 「んと、ルキナここは一体何処なんだ?」


 『スミノフ大陸のアウロラ王国だよ?』


 『そんなことも知らないなんて・・・』


 『もしかしてユーマ。あなた異世界人なの?』


 「多分な・・・」


 『すごいじゃない!この世界では何か大きな使命を持った者が召喚されるの!』


 召喚?どうやら本当に異世界らしい。


 『そして、召喚された者は大きな使命を持っているの!』


 「使命?」


 『そう!1500年前に異世界人が召喚されたんだけどね、魔界との戦争があって異世界人が魔王を倒したの!』


 いわゆる勇者ってやつか。


 『きっとユーマも何か大きな使命を持っているに違いないよ!』


 「召喚されたのは、その勇者だけか?」


 『そうだよ。ごく稀に迷い込む異世界人がいるって聞いたことはあるけど、会ったことないし、そもそも召喚されないとこっちに来られないようになっているみたいだから、そんなこと有り得ないけどね!』


 俺・・・迷い込んだのかもな・・・


 『ユーマ、泊まるとこあるの?ないならうちに泊まっていきなよ!」


 外を見るともう日が落ち始めていた。

 そういえば家はどうなったのだろう・・・まぁ、今日はお世話になって明日帰ればいいか。


 「それじゃ、お世話になろうかな」


 『オッケー!』



 「ふわあぁ〜」


 『あ、ユーマの部屋はあっちだよ〜』


 「ありがとな、それじゃ寝るとするわ」


 『うん!おやすみ〜!』


 「あぁ」


 

 

 ジリリリリ


 「7時か・・・起きるか」


 4月6日、目覚まし時計の音で起き、顔を洗い、歯を磨き、コーヒーを飲む。


 「それじゃ、行ってきます!」


 いつも通り学校へ向かう。ドアを開けると見慣れた住宅街。


 「昨日のは夢だったんだろうか・・・」


 「すごい夢だったな・・・リアル感が尋常じゃなかった」


 「またあの夢見れるかな」

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