表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者(狩)  作者: ヴァサシ
4/5

勇者を狩る者 4

 暗闇のさらに奥に佇む大きな城。

 そこに住むのは無数の魔獣。

 そして一番奥には大きな椅子に座り込んでる魔王がいた。

 


「暇だな」



「改行して放つ言葉はそれですか?」

 大きな椅子の側面に立つのは魔王の側近である。

 魔王もこういってしまうのは無理もない、なぜならここ3年間勇者が来ていないのだから暇で暇で仕方ない。

 3年前は勇者が盛んに来ていたのに今は塵の一つもこの部屋に入ってこない。

「勇者は全員引きこもりにでもなったのか・・・・」

「あなたが城の周りの魔獣の難易度上げるからでしょ」

 あまりにも勇者が大勢で来るから忙しくなるから選別しようとして城の周りの魔獣をいやらしい性能にしてしまったせいで勇者は近づくこともなくなり魔獣も今や宴会モードである。

「だってあいつら100人でかかってくるんだぜ!責めて5人だろ」

「ゲームでないので基本何でもアリですからね」

「何でもありって言ったて限度があるだろ」

「そうですね」

 100人かかってきてもそれでも魔王は倒されなかった・・・・。この事実だけでもこの城には近づことはなくなるだろう。

 十魔族(デヴィルテン)の中で最強を誇る魔王ヴォーガス。多分この方に勝てるのはこの世であの勇者だけであろうからな・・・・。

「暇だからゲームやろう」

 魔王がやるのはRPGである。

 もちろん勇者がいて仲間を集めて魔王を倒すゲームである。

「魔王さまは楽しいですか?」

「いや、最近は低レベルクリアもしたし、アイテムも全部集めたからつまらんな」

 ここまでの熱中ぶりに魔獣達もあきれる始末。

 もともと人間たちが魔王を倒す切っ掛けの情報戦略、簡単に言うとプロパガンダである。

 それでも人間たちは現実と幻想(ゲーム)の勇者とイメージがあまりにも違うのですぐ廃れた文化である。

 それを魔王は物珍しさでやってみれば度がつくほどの熱中プリである。

「新しいのほしいな……。」

「人間界から持ってきますよ」

「本当にか?!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ