勇者を狩る者
魔族の復活により世界は闇に包まれた。
人々は戦いに優れている者、勇者を生み出した。
人々と魔族の戦争は未だ続くのであった・・・・。
勇者を生み出す町、ロアイヤルローゼス
「勇者の俺がなんで逃げねーといけないんだよ?!」
街明かりのない裏路地を駆け巡り、月明かりが目立つのであった。
宿屋のタンスをしらべていたら偶々20ゴールドを拝借をしたらいきなりドアを開けてきて「今すぐ戻しなさい」とかなんとか言ったから反抗して窓を打ち破ってそのまま外に逃げて現状になるわけだか・・・・。
たった20ゴールド拝借しただけだぞ?スライム4匹狩ればいいぐらいのに、なんで追っかけられないといけないんだ?
そうしてる間に後ろから確実に追っかけてくる黒コート。どんどん距離が縮まる。
裏路地から大通りに出てしまい困り果てていると人がいた。
黒コートが後ろから出てきた。ヤバイこのままだと・・・・。
人を盾にしてこの場を避けるしかないと思い、人の後ろに立ち、首をつかみ、剣を向ける。
「近づくな!!近づいたら殺すぞ!!」
勇者というにはあまりにも卑怯臭いが生き延びるためなら非道も手段に選ぶのも勇気あるものしかできない。
手を差し伸べて同じことを繰り返す。
「20ゴールドを返せ」
黒コートがそう言う
なぜそこまで金にこだわる?人の命より金ってことかよ!
勇者は向けていた剣を人の背中から腹に貫通させた。
「意味をなさない人なぞゴミ以下だ、畜生!!」
勇者が死体を踏み続ける。
血は飛び散気の悪音をならし無惨な形になっていく。
最後に首を蹴り飛ばし、生首が黒コートの足元にくる。
「どうだ。これが勇者の特権だ。魔王倒す為に頑張ってんだから、こんぐらいしても、許されるんだよ!」
強気な態度に出た。これで怖がって逃げてくれんならホントありがたい。
わずかな可能性にかけて、勇者は黒コートに脅しをかける。
黒コートは手のひらサイズの携帯端末を向けた。
『戦闘レベル、45・・・・。勇者初期段階』
機械音声に放たれた言葉を考察してみる。45この前どこかで見たような・・・・。
目の前にザコモンスター一匹狩って丁度レベルが上がった。
そう45に・・・・。!!
あの携帯端末、相手のレベルを読み取ってる?!
気がついたら端末を持っていた右手に刀が持ていて目の前に飛び込んできて真っ暗に・・・・。
首から大量の血がてていてひどく酷い倒れ方をした。
黒コートは勇者の荷物からさっきの20ゴールドを取り去ってしまった。