夕焼け、違和感。
このまま教室の前まで手を引かれた。
そして、向きあい、勇太が美玖の肩をつかんだ。
勇「なぁ⋯今日の放課後。うちの屋上
に来てくれないか⋯?」
実を言うと、勇太と美玖は同じマンションで、
屋上がある。
美「うん⋯別に⋯いいけど?」
勇「あ、でも俺、今日塾が⋯
だから⋯家にかえって、1時間半ぐらい
経ったら来てくれる?」
美「了解しましたー。」
勇「なんか⋯だるそうだな^^」
美「もとからこんなんですよぉーだっ。
いきなり手ぇ引っ張られてさぁ⋯っ、
びっくりしたじゃん!!><」
勇「ははははは!! ごめんごめん!!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
帰り道、いつも帰っている茜は補修があるとか
いって、あたしは先にかえらせてもらった。
ついでに言うと、歩も誘ったが、
今日は用事があって、急いで帰らなければ
ならないらしい。だから1人だった。
すると。 ドンッ
後ろから誰かに倒された。
美「いってぇ⋯」
理「理央だよ^^ 一緒にかえろうよ!!
1人みたいだし」
美「あーうん。いいよ?」
理「早速だけどさ! 今日、用事ある?」
美「あ⋯うん。ちょっとね⋯」
理「そっかぁー残念だなーっ
遊ぼうかと想ったのに」
――理央⋯なんか⋯いつもと違う⋯。
美「ごめん⋯。」
理「じゃあーっと、好きな人、要る?」
――え? いきなりそんな話??
美「ふーん。それはどうかな⋯
ご想像にお任せしまぁす⋯」
理「なんだよぉーっテンション低いなぁ」
――それはお前が面倒臭いこと
ばっか聞くからだよ!!
美「あ、もう家だ。ばいばーい。」
理「ねぇっ 美玖ってさ?
クラスも家も同じ人、
いっぱいいるんでしょ?
誰が居るのぉっ??」
美「えぇ?⋯ えとねぇ⋯
沙希ちゃんと、歩と、勇太と、大助だけど⋯」
理「そう!! いっぱいいるんだねー
あ、じゃ、ばいばーい!!」
美「じゃっ」
美玖は後ろを向いたまま手を振った。
――なんか⋯変なんだよなー?
いつもだったらあんなこと聞かないはずなのに⋯
妙にテンションが高いし⋯
⋯まぁいっか
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
現在5時。家についたのが4時17分ぐらいで⋯
待ち合わせの時間まではまだまだだけど。
暇だからきてみた。あたしは外を眺めていた。
――都会の田舎って感じだなぁ⋯。w
すると⋯
屋上のドアがガタンッと音がして
開いた。美玖は振り返りはしなかった。
足音がこちらに近付いてくる。
美「綺麗だねーっ 夕焼け。」
?「⋯」
美「だけど、面倒くさいことが起きそうだね。」
振りむいた瞬間。
美「きゃあぁあぁぁああぁ?!?!?!?!」
カッターナイフが美玖を襲う。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
※登場人物、場所、団体名はすべて実在のものと関係ありません。