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フェイク  作者: ひなの.com
8/67

2人きり、仲良し。

「「ふへーやっと終わった!!」」


鋭く尖っていた鉛筆も、丸まっていた。


美「もーやることないよね!!」


勇「うーん⋯大体はな。」


それからというものの無駄話をしていた。


いつの間にか、背中合わせで座っていた。


すると突然。


美「なぁー、勇太の好きな人って⋯

  相川ちゃんじゃないの?」


勇「あれはただの幼馴染よぉー」


美「はぁ!? 顔合わせるだけでも

  言葉でないくせに!!

  前に問い詰めたらギブ出したクセにさぁっ」


勇太は顔が真っ赤っかだったが、


それは、好きな人に好きな人を


問い詰められたからであった。


しかし、背中を向けていたためばれなかった。


勇「⋯追い詰められたら人間パニックになるのー

  ⋯それに、今は変わったんだよ!!」


勇太は嘘をついて、逃れようと思った。


しかし、


美「じゃ、誰?」


勇太の思うようにはいかない。


勇「そんなん、死んでも言わない!!」


美「なぁーに見栄張ってんのぉ?^^

  どーせ顔にでるだろっ」


勇「どーせてめぇーみてーな鈍感女には

  分かんねーよぉーっだ!

  それより、お前はどーなんだよ?」


美「ギクッ」


勇「なんだぁ? 言えないのか??^^」


美「うーん⋯あたしはね⋯好きな人、

  この学校にいないの。

  身近な人は好きになれないの。」


勇「え?」


美「なーんて言うかボケ!

  どーせアンタも鈍感男だろ?」


勇「んだよ⋯吃驚させんじゃねーよ⋯ 」


美「いーじゃないのっ

  他の女子なんか猫かぶってるだけだよ?」


勇「イトセン(伊藤先生)説では、

  女はみんな自分が可愛いって思ってるってさー」


美「でも、あたしは別に、フリーダムに生きればいいと

  思ってるもーん。 元からこんな性格だもの^^」


勇「じゃあ放送委員であった時もそーだったのか?」


その時、勇太が美玖の目の前に移動し、


無意識に顔を近づけていた。


すると、美玖は少しだけ顔を後ろに引いた。


その時、美玖の鼓動が高鳴っていた。


美「そーだね⋯やっぱ最初は警戒心でしょ⋯。」


勇「へぇー、お前が!! それで今はこんな!!」


美「ホントだよね⋯あんたみたいのと喋ると

  思ってなかった。」


勇「⋯⋯。そーいうもんじゃない?」


こういい、勇太は微笑みかけた。


すると、また後ろを向いてしまった。


いきなり、後ろから美玖が抱きついてきた。


美「暖かい⋯。」


すると、肩から下がっていた手で勇太の頬を


押さえ、中心に寄せる。そんなことを


したかとおもえばまたたくまに 頬をひっぱる。


そして、美玖が上から覗き込む。


美「へへへ♪ 変顔ーっ」


勇「お前⋯酔ってんのかよっwww」


美「何言ってんのw あたしは未成年者ですぅ」


二人はもう爆笑だった。


そんな事をしている楽しい間も


時間は容赦なく過ぎていく。


美「あ!! もうこんな時間!!」


勇「あ、やっべ!! 早く戻らないと!!」


美「じゃ、帰りもきょうそ⋯きゃぁ!」


美玖が言い終わらないうちに勇太は


美玖の手を取り、走り出した。


勇「今日はな!! 競争じゃなくてっ⋯

  一緒に走るんだっ⋯!!」


美「えぇっ!? 競争も楽しいよ!?」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



※登場人物、場所、団体名はすべて実在のものと関係ありません。

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