無駄な喧嘩。
美「ということで…なぜかあたしが
あんたにチョコレート的な物を
渡さなければいけないらしいのですが、
渡すとしたら、なにがいいのでしょうか?」
美玖は、勇太を見下ろすような角度で
腕を組みながら不満気に尋ねる。
それに対抗するように、
勇「そのまえに、聞きたいことが多々ある。」
と、勇太は足を組みながら、美玖に尋ねる。
美「なにさ?w」
勇「憎たらしい表現がちまちま
入っているのはなぜでしょうか?w」
すると、美玖はしばらく考えるも、
言葉がなかなか出てこなかった。
すると、勇太は頭を掻きながら言う。
勇「お前は俺の何なんだよ;」
美「ん~…彼女的なアレ…かな?」
勇「アレってなんだよ…w」
勇太は呆れるように言う。
勇「お前、“アレ”なんだったら
もうちょっと女の子らしくしろよ(−_−#)」
美「だから、女の子らしいイベントにも
参加してんでしょうが!!」
勇「その割りには嫌がってるよう
見えるのですが?」
勇太は苦笑いしながらフッと鼻で笑う。
美「あんたには見えるでしょうね!
ケド、あたしはむっちゃ
やる気満々なんだから!!」
美玖は、いかにもやりきった
というような表情をする。
まるで勝利を確信するかに様に。
勇「へぇ~、だったら本気だせよ??」
ここで一つ、説明しよう!!
クラスの生徒であれば、
誰でも知っている常識なのだが、
この二人におふざけの喧嘩をさせると、
例え遊びであろうと、白熱してしまい、
後にとても面倒臭い事になりかねないのだ!
美「あたし本気だしたこと、
一度もないから分かりません~。
そこの勇太君、説明して下さい~。」
勇「俺もお手本見ないと分かりません~。
雪女さんお願いしますぅ」
美「雪女ってなによ!!」
勇「色白いから。」
美「あんただって白いでしょうが!!
今度からクリームシチューって
あだ名にしてやろうか!?」
勇「なんでそんなドロドロなんだよ!!
攻めてホワイトチョコにせんかい!?」
美「ホワイトチョコもそんな変わんないわ!
それにあたしがクリームシチュー好きだからいいの!!」
勇「だったらお前はアレな!?
あの白い細い…なんだっけ!?
あ、そう!! ホワイトアスパラ!!
お前はアレで充分だ!!www」
美「自問自答すんなやボケカスぅ!!」
すると、ずっと見ていた茜が
永遠に終わらないと察したのか、
茜「は~い、痴話喧嘩は、
それぐらいにしようかっ(⌒-⌒; )」
と、止めにかかる。
しかし、美玖と勇太は全く聞く耳を持たず、
くだらない喧嘩の様で喧嘩でない喧嘩は、
延々と続くのである。
しかし、面白がって見ている者が殆どのため、
止めにかかる者も殆どいない。また、
ごく稀に、喧嘩の邪魔をしたことにより、
美玖と勇太に怒られることもあるため、
授業が潰れることも少なくはない。
これが、主に、このクラスの
“面倒臭い事になる”ということなのだ。