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フェイク  作者: ひなの.com
67/67

無駄な喧嘩。


美「ということで…なぜかあたしが

  あんたにチョコレート的な物を

  渡さなければいけないらしいのですが、

  渡すとしたら、なにがいいのでしょうか?」


美玖は、勇太を見下ろすような角度で


腕を組みながら不満気に尋ねる。


それに対抗するように、


勇「そのまえに、聞きたいことが多々ある。」


と、勇太は足を組みながら、美玖に尋ねる。


美「なにさ?w」


勇「憎たらしい表現がちまちま

  入っているのはなぜでしょうか?w」


すると、美玖はしばらく考えるも、


言葉がなかなか出てこなかった。


すると、勇太は頭を掻きながら言う。


勇「お前は俺の何なんだよ;」


美「ん~…彼女的なアレ…かな?」


勇「アレってなんだよ…w」


勇太は呆れるように言う。


勇「お前、“アレ”なんだったら

  もうちょっと女の子らしくしろよ(−_−#)」


美「だから、女の子らしいイベントにも

  参加してんでしょうが!!」


勇「その割りには嫌がってるよう

  見えるのですが?」


勇太は苦笑いしながらフッと鼻で笑う。


美「あんたには見えるでしょうね!

  ケド、あたしはむっちゃ

  やる気満々なんだから!!」


美玖は、いかにもやりきった


というような表情をする。


まるで勝利を確信するかに様に。


勇「へぇ~、だったら本気だせよ??」


ここで一つ、説明しよう!!


クラスの生徒であれば、


誰でも知っている常識なのだが、


この二人におふざけの喧嘩をさせると、


例え遊びであろうと、白熱してしまい、


後にとても面倒臭い事になりかねないのだ!


美「あたし本気だしたこと、

  一度もないから分かりません~。

  そこの勇太君、説明して下さい~。」


勇「俺もお手本見ないと分かりません~。

  雪女さんお願いしますぅ」


美「雪女ってなによ!!」


勇「色白いから。」


美「あんただって白いでしょうが!!

  今度からクリームシチューって

  あだ名にしてやろうか!?」


勇「なんでそんなドロドロなんだよ!!

  攻めてホワイトチョコにせんかい!?」


美「ホワイトチョコもそんな変わんないわ!

  それにあたしがクリームシチュー好きだからいいの!!」


勇「だったらお前はアレな!?

  あの白い細い…なんだっけ!?

  あ、そう!! ホワイトアスパラ!!

  お前はアレで充分だ!!www」


美「自問自答すんなやボケカスぅ!!」


すると、ずっと見ていた茜が


永遠に終わらないと察したのか、


茜「は~い、痴話喧嘩は、

それぐらいにしようかっ(⌒-⌒; )」


と、止めにかかる。


しかし、美玖と勇太は全く聞く耳を持たず、


くだらない喧嘩の様で喧嘩でない喧嘩は、


延々と続くのである。


しかし、面白がって見ている者が殆どのため、


止めにかかる者も殆どいない。また、


ごく稀に、喧嘩の邪魔をしたことにより、


美玖と勇太に怒られることもあるため、


授業が潰れることも少なくはない。


これが、主に、このクラスの


“面倒臭い事になる”ということなのだ。


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