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フェイク  作者: ひなの.com
65/67

隠しごと、仏頂面。


勇「お邪魔しました。」


美「明日、学校でなっ!」


陸「がんばってね^^」


飛「元気出せっ」


勇「はい⋯。んじゃ」


勇太はしばらく田中家に長居した後、


肩を落としながら帰って行った。


――明日、みんなに事情でも話して、

  お疲れパーティーでも開いてやるか⋯



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



[翌日]


美「おっはよ~う♪」


美玖は相変わらずハイである。


歩「おはよう^^」


歩は、やっと元気を取り戻していた。


茜「はいはい、おはよー」


圭「なんだ⋯朝から騒がしいw」


茜と圭介は、騒々しい美玖に半分呆れていた。


美「そーいえば、勇太来た?」


理「なんでー?」


美「いや⋯その⋯ 実は⋯

 (勇太が受験に落ちちゃってたんだけど⋯

  かわいそうだから、みんなで

  お疲れパーティーでもどうかなって⋯)」


美玖は勇太に気を使い、


あまり周りに広がらないように


小声で伝えた。


圭「おぉぉぉ!!! お疲れぱーちーってのも

  いいっすね先輩!!」


歩「美玖ちゃんやっさしい♪*.+」


美「あたしはいつから先輩になったのよ」


茜「じゃあ…企画は全部、美玖でいいよね!」


勇「ん? 何の企画ー?^^」


「「「「「あ……!!!!!」」」」」


沈黙が続く。


すると、勇太がみんなの顔を見る。


――ヤバい…バレたか!?


すると、


勇「え? 何? 俺、なんかヘン?」


と、案の定ではあったが、


聞いていなかったようだ。


美「はぁ…よかった。」


心の声が漏れてしまった。


勇「え? 何が?」


美「いや、何でもないす…」


理「こっちの話だよね^^;」


すると、勇太は眉にシワを寄せる。


まるで睨むかのように。


勇「本当に?」


美「うん」


その言葉に、勇太はほっとしたのか、


勇「わかった」


と微笑む。


歩「なんだか、一瞬怖かったね…」


茜「それだけ美玖のことが好きなのよっ」


圭「お前のことで知らないことがあると

  嫉妬してんだろ」


美「んな馬鹿な…///」


と言いながらも、美玖は顔が熱くなった。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



[帰り道にて]


美「あの…佐藤様? さっきから何を

  怒ってらっしゃるのでしょうか…」


勇「そんなん言われんでもわかってんだろっ」


勇太は、いかにも不貞腐れていますよ――


という顔をして言う。


というと、勇太は、昼休みの後あたりから


ずっと不機嫌なのだ。


美「わからないから聞いてるんでしょっ」


勇「だったら考えろやボーケ」


美「だから5,6時間目、

  ずーっと悩んでるんでしょうが!

  そのせいで授業の内容

  全然頭に入ってないっての!」


勇「なんだよ、もっと悩め!」


美「なにそれー、

  あたしをいじめているんですか?!」


勇「うん」


というと、勇太は不気味に微笑む。


美「(ビクッ) こっ…怖いよ;」


勇「ふっ、勝手に怖がってろw」


美「意味分かんないっ!」


そういい、勇太の言うとおり


しばらく深く考えてみるが、


やはりわからない美玖は


美「分かんない! 降参!」


と口を開く。


すると、勇太は


勇「仕方ねぇな…」


とつぶやいた。


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