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フェイク  作者: ひなの.com
64/67

運命の分かれ道。


しばらくすると、玄関の方から


ピンポーンというチャイムが鳴った。


勿論、誰が来たかは分かっている。


美玖は駆け足で玄関に向かった。


ガチャ


すると、勇太が顔を出した。


勇「ってなわけで、お邪魔しまーす♪」


勇太は遠慮することなく、


家の中にすたすたと入って行ってしまう。


美「お邪魔でーす♪w」


美玖も半分呆れながらも笑っていた。


陸「おー! 久しぶりーっ!」


勇「おーっ! 兄ちゃんも居たのか♪」


陸「うん^^ 勇太君が来るの、

  楽しみにしてたーっ」


勇「そりゃ嬉しいこっちゃ★

  呼ばれたらすぐにでも行くから」


熱が入った二人は、ずっと無駄話をしていた。


すると、また玄関から


ガチャッという音がした。


美「ん? 誰じゃ?」


美玖は玄関へのぞきに行くと、


マフラーで顔が埋もれた飛鳥が


寒さに頬と鼻先を赤く染めていた。


飛「やっぱ家はあったけーな!」


すると、飛鳥も勇太に気付くと、


飛「あ! 勇太だ!!」


と、一気にテンションが上がったのだ。


美「バカかこいつら…」


そんなことを呟きながら、


美玖はお茶とお菓子を用意していた。


陸「そーいえば、受験なんだって?」


勇「うん! 今日が発表^^ だけど、

  パソコン禁止令が出されてるから、

  ちょいと田中家のパソコンを

  お借りしようと思ってw」


飛「へ~ぇ、こんな身近な所に

  頭がいい奴がいたとはw

  こいつと違って^^」


その言葉が、美玖の心に火をつけた。


美「なにそれ! ちゃ~んと

  ここにもいますけど?」


飛「非受験生が頭いいとは思えませんな」


美「そんなんだったら、

  自分も受験してから言いませんか?」


飛「あんだと? 俺は高校受験があるんじゃ!」


美「あたしだってあるわ!」


そんな飛鳥と美玖のバトルを見てる間、


陸は呆れ、勇太は面白そうに見ていた。


陸「あーもー、知らん知らんw」


勇「あ、パソコン借りるわー」


そんな間も飛鳥と美玖は


言い合いをやめなかった。


カチ


学校のホームページにつくと、


勇太は心を落ち着かせるために


ふぅ~っと、大きく息を吐いた。


カチ


いよいよ、数字だらけのページにやってきた。


と同時に、勇太は後ろを振り向き、


美玖たちに呼び掛けた。


勇「ねぇ、番号、見つけるの手伝ってー」


「「「は~い」」」


すると、パソコンの周りにみんな集まった。


ジ―――ッ⋯⋯


勇「ない⋯ ない⋯」


ジ―――ッ⋯⋯


美「ない⋯ ない⋯」


ジ―――っ⋯⋯


陸「ない⋯ ない⋯か」


ジ―――っ⋯⋯


飛「ない⋯ ないっ⋯な」


勇太の指はスクロールし続ける。


その間、沈黙が続く。


ジ―――――――――っ⋯⋯


ジ――――――っ⋯⋯


ジ―――っ⋯⋯


しかし、ページの最後まで来てしまった。


勇「あれ⋯」


美「ちょっと⋯」


陸「この展開⋯」


飛「ヤバくね⋯!?」


美「って、お前が大事なセリフ言うな!」


飛「だって順番的に⋯」


勇太というと、


勇「な⋯い⋯。」


と、放心状態だった。


陸「ん―――、もう1回見たけど⋯

  残念ながら⋯」


美「⋯まぁ⋯ドンマイ⋯ということで」


そう言い、美玖は勇太のほうを見る。


が、勇太の顔は、死にかけのフナのようだった。


勇「そんなぁ⋯」


勇太は崩れ落ちた。


そんな勇太を飛鳥が肩をポンと叩く。


飛「まぁまぁ、高校が⋯あるさ」


――まぁ、そんなに真剣に勉強してなかったし⋯。

  塾はいってたけど、やっぱり

  寝る気も惜しまなきゃダメってことか⋯;

  とりま、ドンマイ⋯。


美玖はそう心の中で励ましていた。



ヘタレ勇太~♪w 受験に落ちてしまいました;

どうなってしまうのでしょうか?w

一緒に、二人の恋も崩れないといいですが^^


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