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フェイク  作者: ひなの.com
55/67

解放、安心。

3日目 .▼

 ̄ ̄ ̄ ̄

3日目は、いろいろな観光地を回った。


不安や悲しみが一気に晴れ、


勇太も美玖も思う存分はしゃいでいた。


茜「無邪気だねーあの子たちは」


圭「昨日までの“アレ”は何だよw」


理「何があったかはわかんないけど⋯」


歩「何がともあれ、良かったってことだよね♪」


圭「それにしても、イチャイチャしてるところ

  はじめて見たわー」


茜「やっと縄が解放された感じなんじゃないの?」


皆、腕を組みながらそんなことを話していた。


バスの移動時間も、昨日までは無言だったものの、


今ではずっと喋りっぱなしで、そのくせ止まらないのであった。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



3日目は、イベントのようなものはなかった。


6時から8時までは自由時間で、


どこの部屋にも行き来していいということだった。


勇「いえ~い!!!」


美「時間厳守とかそーいうの、」


勇&美「面倒臭いんだよね~♪」


二人は、202号室で寝っ転がっていた。


また、その他の連中は203号室で避難していた。


「あいつら何しでかすかわかんねぇからなw」


「それに、邪魔しちゃ悪いし⋯」


そんなことを言いながらも、壁に耳を当て、


盗み聞きしようとしていた。しかし


美「こないだ貸したゲーム

  何処まで終わった?」


勇「えー? まだ全然だけど

  5人目のボス倒したところ」


美「え?! 早くね? あたしそこまで

  1週間ぐらいかかったし!!」


勇「は? 俺2日だしー♥」


美「どうやったらそんなにできんのー?w」


勇「俺は毎日ずぅっと没頭してんだよ!w」


美「あたし、RPG系よりほのぼの系のほうが好きだし!」


勇「RPGの素晴らしさをわかんねーのか?w」


美「だってあたしは武器買って薬草買って

  そのあとにボスとかに挑むもん!!」


勇「なんだよ~ 突っ走れよ!

  Continue(コンティニュー)しまくれよ!!」


などという、くだらない話しか聞こえない。


圭「もっと⋯デートの約束とかしないのかよ」


茜「あいつらはデートって言うより、

  ただの遊びなんじゃない?

  デレデレとかはしないしさ」


理「ま、でも、両想いってことは

  頭の片隅に入れてるって

  勇太君が言ってたよー」


歩「じゃ、カレカノは、後から付いてきてる

  ってことなのかなっ」


圭「ずるいよなぁ⋯。ま、どーでもいいけど。

  俺は作ろうと思えばいつだって作れるからな!」


茜「へぇ⋯見てみたい」


すると、隣の部屋からこんな声が聞こえた。


美「もう⋯明日で終わりなんだね⋯」


勇「うん。」


美「みんなは⋯告白とかしないのかな?」


勇「そーいえば、山崎が佐々木に告ったけど

  失敗したって言ってたけど?」


美「うそぉ! 翔太が⋯美優ちゃんのこと?

  でもなぁ⋯あんな顔じゃモテねぇぞっw」


勇「俺には女心だ乙女心だなんで言われても

  わかんねぇや! 特にお前は^^」


襖の隙間から勇太が人差し指を美玖の額に


ツンと、当てている様子がかすかに見えた。


「「「(おおーーー!!!)」」」


圭「隠れたイチャつき。」


茜「ははっw なんじゃそりゃ」


美「な、何よっ、いったいなぁー」


照れながらも、勇太の指をはらう。


勇「もう最後だ⋯な。」


勇太は頭をかきながらつぶやいていた。


美「いいじゃん!! そろそろみんな

  家がいとおしくなるぞぉ??^^」


勇「俺はもう既に帰りたいわぁ」


美「あたしも」


すると、二人は顔を見合わせ、笑っていた。


圭「先輩! あれはほのぼの系ですか?

  それとも、ラブラブ系ですか??」


茜「んー、私にもわかんねっ」


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