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フェイク  作者: ひなの.com
53/67

トラブル、後悔。

「⋯てー!!⋯⋯きてー!!⋯⋯起きてー!!」


その声に気付いたのは、


もう4時半ごろである。


美「むにゃ⋯ ん?」


茜「遅い! ずっと起してるのに!」


美「だって疲れたんだもうん⋯」


すると、相川沙希が横入りした。


沙「5時からお風呂だよ?

  美玖ちゃん準備したの?」


美「しっ、してない!」


理「じゃあ、早く準備をしましょうー」


理央は、自分のしていることをわかってないようだ。


美「わかってるよ⋯」


理央は諦め切れていないのだろうか、それとも⋯。


すると、放送がなった。


『1組、浴室に移動してください。』


お風呂は、順番はクラスごとで、


浴室は班ごとに入ることになっている。


浴室が5つあり、ぴったりだった。


茜「早く行くよ~」


美「今すぐ行くから、先に行ってて!」


茜「あ、うん。」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



美「はぁ~さっぱりしたぁ!!」


髪の毛の水気をタオルで拭いていた。


パジャマだと肝試しの時に格好が悪いということで、


風呂から出た後は、みんな部屋着に着替えていた。


茜「そーいえば、さっき圭介が伝言しといてって、

  部屋に来たよ」


美「えっ! もしかして⋯寝顔見られた?」


茜「あー、超見てたけど、笑ってたよ」


美「えぇ~? あ、伝言っていうのは?」


茜「あ、えっと、勇太が、明日のレク大会が終わったら、

  部屋に来てほしいんだってさ。」


美「え?! なにそれ⋯ もしかして⋯」


美&茜「「別れの言葉とか⋯?」」


茜「ウソ!? そんなのヤダ!!」


美「あーもう、そんな気がしてきた⋯

  行くのやめようかなー?;௰;」


茜「でも⋯伝言するほどのことでしょ⋯?

  一応いっておきなよ⋯」


美「そーだよね⋯逃げたらもう目も合わせて

  くれないかもしれない⋯」


そんな最悪な予想もしながら、結局行くことにした。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



先生「これから肝試し大会を始めま~す!!!!!」


「「「いえ~~~い!!!!!」」」


美「いえーい。」


圭「テンションひっくいなぁ!!

  もっとあげよーぜ★」


美「だって⋯」


圭「ダイジョブ^^ 俺がついてるから⋯」


美「⋯うん。」


すると、圭介は美玖の手をつないだ。


美「あたし⋯やっぱり、勇太とは

  あってないのかな⋯」


圭介は、唐突で少しびっくりした。


が、少し考え、美玖の頭をなでながらこう言った。


圭「何言ってんだ。お似合いだ。

  クラスで初めてのカップルなのに

  いきなり破局されたら困るぜ」


美「⋯ごめん⋯。」


考えに考えた結果、そんな言葉しか出なかった。


茜「ちょっとぉー、もう、行かなきゃいけないんだけどぉ!」


圭「あ、そうか! 俺ら一番最初だもんな」


美「え!?」


茜「あー、美玖は聞いてなかったか。

  美玖が寝てる間に、クラスで集合したんだよ

  で、美玖がすごい怖がってたから

  1番最初になっちゃったのw」


美「えぇ⋯」


圭「さ、行くぞ!」


美玖は圭介に背中を押された。


が、美玖は振り返ると、


「わかったよ⋯」


と、茜と圭介が横についてくれた。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



30分ぐらい歩いただろうか。


しかし、まったく出口が見えない。


仕掛け人もいっぱい隠れており、


通るたびに驚かされ、


そのたびに美玖も泣き叫ぶのだった。


しばらく歩くと⋯


美「痛っっ!!!」


美玖はいきなりしゃがんだ。


茜「あ⋯血が⋯」


長々と歩き続けたためか、


足は靴擦れし、真っ赤になっていた。


圭「おっおい⋯ダイジョブかよ!!」


そう言うと、圭介は美玖をおぶった。


圭介は、美玖より背は低いのだが


筋肉質で、美玖をおぶるほどの力を持っていた。


美「ごめん⋯」


かすれていたが、精一杯声を出した。


圭介は走り、やっと出口(ゴール)に着いた。


恐怖と痛みのせいか、美玖は恍惚(こうこつ)だった。


圭「もうちょっとで保健室だからな!」


圭介が走ろうとすると、一足先に


出口(ゴール)についていた勇太とすれ違った。


勇「お、おい! どうしたん?!」


何事かと、圭介に聞くと、


圭「彼女を見捨てたお前に言う必要ねーだろ⋯」


圭介はそう言い捨て、学園に入って行った。


勇「⋯⋯⋯⋯⋯。」


衝撃(ショック)のあまり、勇太は硬直してしまう。


すると、理央が駆け寄ってきた。


理「どうしたの?」


理央は勇太の顔を覗き込む。


勇太はいつの間にか、涙があふれていた。


勇「俺⋯ もうダメだ。」


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