異変、過去。
勇「付き合うことになった。」
⋯
「えぇぇぇぇぇー?!?!?!」
感激の声や驚愕の声が湧いた。
悔やむように睨む遥の姿もあった。
遥は、拳を強く握り締めていた。
この突然の報告について、
クラスメートはもちろん、
担任の河原先生も驚いていた。
その中でも、美玖が一番驚いていた。
美「な⋯何言ってんのよ!?」
顔を真っ赤に染め、勇太を何回も軽く殴っていた。
勇「なんだよ!? 告白されてパニックに
なってたくせに!ww」
その発言に美玖は少し動揺したが、
美「そ、そんなっ⋯/// でも、勝手にチューして
勝手に怒ってたのはあんたでしょうがっ!!」
勇太は墓穴を掘ってしまった。
そして二人はもっと赤くなる。
勇「俺がいつそんなことしたか?!///」
美「お祭りのっ―――」
勇「ちょっ、おまっ!」
美玖はそこまで言いかけたが、勇太に
口を押さえられてしまった。
美「バカバカバカバカ!!///」
勇「おっお前のほうが馬鹿だ!!」
⋯
それでも、一番安心していたのはこの4人だった。
理「はぁ~⋯」
圭「やっとくっついた⋯」
茜「長かったわ⋯約1年。」
歩「そんなに長かったんだ!」
茜「私なんかはとくに、二人の気持ちを
ずっと前から知ってたから⋯」
圭「俺たちの協力が実ったかっ^^」
理「小学生でカレカノなんて、やるじゃん★」
すると、強引に遥が話に割り込んできた。
遥「俺はそうは思わないけどな。」
半分キレ気味の声でそう一言残し、
教室を走り去ってしまった。
歩「遥くん!?」
その歩の声に、みんなの視線が集まる。
歩は遥を追いかけようとしたが、体の小さい歩は
すぐに圭介に取り押さえられてしまった。
圭「あんな奴、放っておけばいいさ⋯。」
周りのみんなは呆然としていた。
遥は走る拍子に美玖にぶつかった。
しかし、遥は美玖に謝ることもなく
美「ちょ、ハル?!?!」
教室を出て行ってしまった。
勇「なんだあいつ⋯。」
美「ちょっとあたしいってくる!!」
勇「なんて?」
美「⋯とにかく⋯。 幼馴染だもの⋯。」
すると、遥を追いかけて行ってしまった。
勇「ちょ?!」
茜「あの子もやっぱり放っておけないのね
まぁ、そういう性格だから
仕方ないんだけどさ⋯。」
勇「え?」
振り向くと、いつの間にか茜がいた。
なぜか心配そうな眼差しで見ていた。
茜「それより、よかったじゃん!」
すると、さっきまでとはうってかわって
また満面の笑みで勇太に親指を立て、
「グッジョブ!!」と示した。
勇「お、おう⋯」
すると、茜は懐かしむように、
茜「あんた、いっつもは
私に相談しにきてもんね―――」
と、腕を組みながら呟いていた。
勇「あの⋯」
茜「え?」
勇「俺の過去を暴くような発言は
やめてください⋯/////」
下を向いていたが、おそらく
顔を赤らめていることはわかった。
茜「あ、ああw」