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フェイク  作者: ひなの.com
43/67

リア充、公開。


[翌日] 09.06.Mon .▼

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


今日は朝練がなかった。


朝、8時15分。


美玖はいつものように門をくぐり、


校舎の中へと入った。


今日は月曜日。眠気が残る中、


半分寝ながら歩いていた。


教室に入ると、なんだかざわざわしていた。


美玖はそのまま席へランドセルを置くと、


遥「おはよう^^ どうしたの??」


と、遥が面倒くさい質問をしてきた。


美玖はその質問を無視し、


さっさとランドセルをロッカーに入れた。


そして、机で寝そべっていた。


登校時間は8時10分から8時30分までの間。


今日は生憎の雨のため、校庭の状態は最悪。


そのため朝会もテレビ放送となる。


夏もやっとおわり、涼しくなり、


美玖はきもちよく眠りに落ちようとしていた。


その時、誰かが美玖の肩をたたいた。


「みーくちゃんっっ おーきてっっ」


その声を聞き、美玖は少しだけ顔をあげた。


この猫なで声はまさしく⋯


美「あ⋯あゆか⋯。」


すると後ろの方からも聞きなれた声が聞こえる。


美「なんだよーっぐっすりねてたのに⋯。」


後ろを向くと、茜が怒ったような顔をして


茜「なにがぐっすりだ!! *リア充め!!」


(*リア充⋯

 リアルが充実している人のことを指す。)


と、言った。


不思議に思った美玖は


美「え? リア充? 何が?」


と聞き返す。


理「おとといは、とぉっても、

  ラブラブだったじゃありませんか♥」


美「は?!」


すると、この会話に遥も入ってくる。


遥「え?!Σ 誰とラブラブだったん!?」


美「うわっ!Σ ややこしいのが来た⋯;」


圭「実はなぁ⋯こいつ、おとといの夜に⋯」


と、圭介は言いかけたが、


美玖が圭介の口を押さえた為、


遥に事情がばれることはなかった。


遥「えー気になるぅーっ」


なんだか遥がわざとらしい甘え方をしてきた。


美「いや⋯つーか、なんで知ってんの⋯;」


すると、朝練が終わった勇太が教室に入ってきた。


勇「あれっ、お前ら何やっとん?」


美「あちゃー!!」


勇太が話に入ってくるとややこしくなりそうだと思い、


美玖は勇太のところへ駆けて行った。


美「(あいつら⋯なんか、おとといのこと、

   全部知ってるみたいなんだよー><。

   あんたのせいだぞっ)」


勇「(はぁ? じゃあ、知ったかぶりでもしとけ)」


そんなひそひそ話をしていた時、


圭「ほら、あーやってデートプランでも考えてんだw」


などと噂になっていた。


美「(そんなアホなことできるかって!)」


勇「(えー? じゃあ、もう、公開すっか?)」


美「(馬鹿?! そんなことできるかよ!!

   あっ⋯ちょっ! まっ⋯)」


美玖の話など聞かず、美玖の手を引いて


圭介のところへと歩いていく。


美「ちょっ⋯何すんの!?」


そして、勇太はなんと


勇「重大な発表がある。」


というと、クラスのみんなが注目し始めた。


「お、なんだなんだ?」「重大って何?」


勇「実は俺⋯、こいつと⋯


「こいつと?」「美玖と?」


教室が雰囲気に飲込まれていく。


勇「⋯⋯付き合うことになった。」


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