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フェイク  作者: ひなの.com
40/67

恐怖、ドキドキ。


[約30分後]


その時、


圭「俺、そろそろ帰るわ」


と、いきなり帰りの支度を始めた。


「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!?!」」


勇&美「なんで?!」


すると、圭介は少し考え、


圭「用事があるんだよっ」


と、曖昧に返した。


美「何の?」


それでも美玖はしつこく聞く。


圭「⋯用事があるんだよ!

  俺にぐらい都合はあるわ!」


すると、走って行ってしまった。


「「⋯⋯⋯」」


2人は顔を見合わせた。


勇「お前のせいだぞっ?w」


美「なんでよっ」


勇「野暮なんだよ野・暮・!」


美「人間不信なのっ」


勇「そら重傷だ。

  精神科に行った方がいい」


美「あんたのほうが重傷よw」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



圭「たっだいまあー♪」


「「「おかえりー!!!」」」


どうやら、作戦とは、


圭介を意図的に抜けさせ、


二人っきりにするというものらしい。


圭「で、その後はどう?」


歩「大きな進展はないですねぇ」


圭「そーかぁ⋯」


茜「好きな人と二人っきりなのに、

  なんで告白―― とかなんないのかねぇ」


理「ホントだよ~ あたしだったら、

  真っ先に告白するけどな?」


すると、茜は理央の隙を見逃さなかった。


茜「誰を?w」


理「え? えー!? そ、そこ?!w」


茜「え、何そのリアクション!

  気ーにーなーるぅー♥」


すると二人も悪乗りした。


歩「僕も気になるー!」


圭「俺も気になるー!w」


いきなりのことでびっくりしてしまい、


戸惑っていた。


理「まぁ⋯それよりさ!^^;

  お二人さんのほうをみとこうよ」


その言葉には誰も反論できなかった。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆



[10分後]


圭介が時計を見た。


圭「このままだとヤバいな⋯」


理「もうすぐ集合時間になっちゃうよぉ」


集合時間まで、あと6分だ。


茜「どうする? 集合時間延ばす?」


一同は焦りと不安に包ませていた。


しかし、歩は重要なことに気がついた。


歩「でも、あの二人⋯確か、

  時計持ってなかったよ⋯ね?」


理「あぁ! 確かに!!」


圭「じゃあこのまま続行ってわけだ★」


茜「ここらへんも、時計がなくて

  不便だしね」


理「あ、お2人さん⋯」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



二人はベンチに座っていた。


狭いベンチで、二人座るのに精一杯だった。


美玖は、周りの景色をずっと見ていた。


―――いいなぁ⋯あたしも浴衣がよかったなぁ⋯


祭りに来ている半数は浴衣と言っていいほど、


このお祭りでは浴衣が当たり前なのだ。


―――でもあたしたちは⋯お店のお手伝いだもんね⋯

   楽しむために来たんじゃない⋯。


「なぁ⋯」


美「えっ?///」


勇太がいきなり話しかけてきた。


勇「⋯やっぱり俺⋯お前のこと⋯」


美「え?」


その言葉の後に続くものが怖くなり、


美玖はうつむいてしまう。


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