理央、告白。
勇&美「(せぇのっ!)
これから、朝の⋯会を始めます⋯⋯」
朝の会が終わった。そして、
勇&美「先生のお話。先生お願いします⋯」
勇太と美玖が席に戻ると、
先生は、せき込み、教卓の前に立った。
先生「えーっと。皆さん⋯
そんなに堅くならないでいいですよ^^
気軽に⋯ね^^ で、えーっと⋯⋯⋯
今日の朝会、とっても皆さん態度が
良かったと思います。」
美「(え⋯いきなりそんな話?w)」
勇「(先生は遠回りして説教するからな⋯)」
先生「進級したての頃は、春休みボケか
みなさん、だらだらしてて、
6年生の自覚があるのか、心配でした。
このクラスにも大きな試練が待ち構えました。
このクラスには、ある変化が起きました。
そして、2ヶ月の時をへて、
少しずつ崩れて行きました。
でもその変化は、この
6年1組なりの変化を起こしてくれたはず。
もし、他の組にもその変化が
起きても、悪いことにもなったかもしれないし、
このクラスよりも良かったかもしれない。
だけど、その変化はもう変えられない。
だから、受け止める。そして
それをよい方向にいかせるように
できる最高のクラスにしたいと思いませんか?
小学校生活最後なんです!!
もっといい方向にすすめましょうよ!!」
――先生⋯熱すぎですよw遠回りしすぎですよw
その言葉を聞いて、やっと自覚した理央は
泣きじゃくっていた。その理央を茜が慰めていた。
茜「まぁまぁ⋯^^; そんなに泣かないで。
やり直せばいいじゃんっ☆」
理「ありが⋯ヒクッ⋯とう⋯⋯⋯
改心⋯ヒクッ⋯しなきゃ⋯ね⋯ヒクッ」
そんなに泣くかという感じで
泣き崩れた顔をみると、少し引くカンジも
あったのだが⋯そんなところではない。
理「私⋯今まで、自分がいちばんって
ずぅっと思ってた⋯。思いたかった⋯。
だけど⋯それは心の中だけで、
実際そんなに甘くなかった⋯。
だけど、いちばんじゃないと気が済まなかった。
だったら皆を下げればいいって思ったんだ。
それで私がいちばんになるって思ったのに⋯
下がっていくのは私だけ⋯。
それもそうだよね⋯クラスを崩してたのは
私だったんだもん⋯。
先生が言いたかったのは⋯
私のせいで崩れたクラスを戻すためには、
まず私が変わって、みんなも協力してほしいってこと
だったんだよね⋯。」
茜「違うよ!! 無理に変わらなくてもいい!!
素のままの理央ちゃんでいれば
それで充分だよ!! 理央ちゃんは
自分の気持ちのせいで悪い方向にいってしまった
だけ!! いちばんなんて思わなくたって
みんな個性があるんだもん!!
個性をいかしていちばんになればいいんだよ^^」
理「そおだ⋯ね⋯⋯」
理央はまた泣いてしまったが、
これは理央ちゃんが良くなるようにも
必要なんだ。と茜は思った。
その日の放課後、
理央は先生と話し、思っていたことすべてを話した。
先生「そーだったんだね⋯。
先生も君の気持ちを分かってあげれなくて
ごめんね。だけど、全部
言えばいいってもんじゃないよ。
自分が嫌なことは相手に言わない。
それが、人の最低限にできる礼儀なんだよ。
先生は、君ができると信じているからね」
理「有難う御座います⋯^^」
先生「そうだ!! こんな暗い話もなんだから、
なにか明るい話をしてくれよ!! なぁ??
ほら!! 田村さんも入って!!」
理央とかえり道が同じ茜は、
先生と理央が話している間は廊下で待っていた。
先生に手招きされ、一時驚いたが、
楽しそうだと思い、教室に入って言った。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
※登場人物、場所、団体名などはすべて実在のものとは関係ありません。