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フェイク  作者: ひなの.com
4/67

理央、告白。

勇&美「(せぇのっ!)

    これから、朝の⋯会を始めます⋯⋯」


朝の会が終わった。そして、


勇&美「先生のお話。先生お願いします⋯」


勇太と美玖が席に戻ると、


先生は、せき込み、教卓の前に立った。


先生「えーっと。皆さん⋯

    そんなに堅くならないでいいですよ^^

    気軽に⋯ね^^ で、えーっと⋯⋯⋯

    今日の朝会、とっても皆さん態度が

    良かったと思います。」


美「(え⋯いきなりそんな話?w)」


勇「(先生は遠回りして説教するからな⋯)」


先生「進級したての頃は、春休みボケか

    みなさん、だらだらしてて、

    6年生の自覚があるのか、心配でした。

    このクラスにも大きな試練が待ち構えました。

    このクラスには、ある変化が起きました。

    そして、2ヶ月の時をへて、

    少しずつ崩れて行きました。

    でもその変化は、この

    6年1組なりの変化を起こしてくれたはず。

    もし、他の組にもその変化が

    起きても、悪いことにもなったかもしれないし、

    このクラスよりも良かったかもしれない。

    だけど、その変化はもう変えられない。

    だから、受け止める。そして

    それをよい方向にいかせるように

    できる最高のクラスにしたいと思いませんか?

    小学校生活最後なんです!!

    もっといい方向にすすめましょうよ!!」


――先生⋯熱すぎですよw遠回りしすぎですよw


その言葉を聞いて、やっと自覚した理央は


泣きじゃくっていた。その理央を茜が慰めていた。


茜「まぁまぁ⋯^^; そんなに泣かないで。

  やり直せばいいじゃんっ☆」


理「ありが⋯ヒクッ⋯とう⋯⋯⋯

  改心⋯ヒクッ⋯しなきゃ⋯ね⋯ヒクッ」


そんなに泣くかという感じで


泣き崩れた顔をみると、少し引くカンジも


あったのだが⋯そんなところではない。


理「私⋯今まで、自分がいちばんって

  ずぅっと思ってた⋯。思いたかった⋯。

  だけど⋯それは心の中だけで、

  実際そんなに甘くなかった⋯。

  だけど、いちばんじゃないと気が済まなかった。

  だったら皆を下げればいいって思ったんだ。

  それで私がいちばんになるって思ったのに⋯

  下がっていくのは私だけ⋯。

  それもそうだよね⋯クラスを崩してたのは

  私だったんだもん⋯。

  先生が言いたかったのは⋯

  私のせいで崩れたクラスを戻すためには、

  まず私が変わって、みんなも協力してほしいってこと

  だったんだよね⋯。」


茜「違うよ!! 無理に変わらなくてもいい!!

  素のままの理央ちゃんでいれば

  それで充分だよ!! 理央ちゃんは

  自分の気持ちのせいで悪い方向にいってしまった

  だけ!! いちばんなんて思わなくたって

  みんな個性があるんだもん!!

  個性をいかしていちばんになればいいんだよ^^」


理「そおだ⋯ね⋯⋯」


理央はまた泣いてしまったが、


これは理央ちゃんが良くなるようにも


必要なんだ。と茜は思った。


その日の放課後、


理央は先生と話し、思っていたことすべてを話した。


先生「そーだったんだね⋯。

    先生も君の気持ちを分かってあげれなくて

    ごめんね。だけど、全部

    言えばいいってもんじゃないよ。

    自分が嫌なことは相手に言わない。

    それが、人の最低限にできる礼儀なんだよ。

    先生は、君ができると信じているからね」


理「有難う御座います⋯^^」


先生「そうだ!! こんな暗い話もなんだから、

    なにか明るい話をしてくれよ!! なぁ??

    ほら!! 田村さんも入って!!」


理央とかえり道が同じ茜は、


先生と理央が話している間は廊下で待っていた。


先生に手招きされ、一時驚いたが、


楽しそうだと思い、教室に入って言った。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



※登場人物、場所、団体名などはすべて実在のものとは関係ありません。

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