閉店、延長戦。
3時間後⋯
「「「「「「やっとおわったあ!!!」」」」」」
せんべいが完売してしまい、ソースせんべいの屋台が
1番初めに閉店してしまった。
茜「また、こんなにもらっちゃっていいんですか??」
「いいのいいの^^ こんなにお客さんが来たのは、
君たちのおかげだからっ♪」
理「それならよかったです^^」
地域から、お手伝いのお礼として
図書カードやお菓子などが贈られた。
現在の時刻は8時14分だった。
美「じゃーそろそろ帰り⋯」
と言いかけたとき、勇太を除くみんなの視線を見ると、
残念そうな顔をしている。
美「ませんよねっ^^ あはは;」
美玖はそう言い、ごまかした。
まだ遊び足りないようだ。
理「みんなお金持ってきたー?」
「「「「「はーい!!!」」」」」
圭「じゃあ、みんなで屋台回ろうぜ」
美「じゃあ2つのグループに分けようっ^^
歩「グーパー」
「「「「「「ジャス!!!」」」」」」
歩はパー。
圭介はチョキ。
理央はパ-。
茜はパー。
勇太はグー。
美玖はチョキ。
美玖と圭介は実質グーということになり、
うまくわけることができた。
圭「OK!!」
と思いきや、
美「なんで男子が散らばらないの?」
美玖は自分が女子1人だけということに
不満のようだった。しかし、女子は
茜「いいじゃーん^^」
歩「(勇太君も一緒なんだしさ)」
理「(圭介君は邪魔かもしれないけど⋯w)」
と、からかっていた。
美「んもーう!! わかったよ!!
どうせ変えてくれないんでしょ?!^^╬」
茜「それでいいのですよ」
そんな会話をよそに勇太と圭介は⋯
圭「がんばれよ^^
俺なんか気にするなっ」
勇「何をがんばるんだよっ!」
圭「そりゃあもちろん⋯告は⋯」
勇太は危ないと思い、あわてて圭介の口を押さえた。
勇「お前馬鹿か?!」
圭「いいえ、まったくもって」
勇「お前の好きな人こいつらにばらすぞ?」
その言葉を聞き、圭介はあわてて謝る。
圭「あわわ! すいません!
絶対にそれだけは言うな!!
お前しか知らないんだから⋯」
勇「それでいいのですよ」
理「茜ちゃんも勇太君もドSですなー」
2人が両思いだと知っていない者は1人も居なかった。
しかし、お互いが素直になれないために
前に進めていなかった。それを茜、理央、歩、圭介が
応援してくれていることは2人も分かっていた。
歩「じゃあ⋯9時になったら戻ってきてね」
理「あと⋯途中で抜ける人は、
グループの人に告げてから帰るように!!」
茜「じゃ、うちらいってきまーす」
「「「ばいばーい」」」
3人とも、楽しそうに手を振っていた。
美「僕も入れてください⋯」
美玖は、置いていかないでー、と手を伸ばす
そんな美玖を圭介は止めた。
圭「お前はダメだっ!」
勇太は嫌そうな顔をしていた。
美玖と一緒なことが嫌なのではなく、
からかわれることを嫌がっていた。
勇「これも、運ってか?」
圭「勇太君、大正解!!」
すると二人は
勇&美「ちょーっと、黙ろうか?」
と、2人掛かりで軽い圭介を引きずる。
圭「え? 俺のこと連れてってくれるの??
ありがとう!!」
圭介は満面の笑みでそう言ったが、
美玖の平手打ちによりすぐに笑みは消えた。
圭「いだだ⋯」