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フェイク  作者: ひなの.com
36/67

トライ!3分クッキング。


[09.03.金曜日]


秋祭りは金曜日と土曜日2日間にわたり行われる。


ラジオ体操に毎回参加すれば、皆勤賞がもらえ、


やきそばとソースせんべいとジュースの無料券がもらえる。


土曜日は休日のため、毎年来場者も大幅に増えるようだ。


その秋祭りの手伝いを任された


美玖、勇太、茜、圭介、理央、歩は、学校の授業が終わると、


真っ先に家に帰った。秋祭りは6時から始まる。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



美「おそいーっ」


デジタル時計の文字には[16:43]と表示されている。


すると、のんきに勇太が来た。


勇「YO(よう)★」


美玖は呆れていた。


美「なにがYO(よう)だよ⋯;

  ってそーじゃなくてっ!! 遅い!!」


勇「いやー、ちょっと、塾の宿題がね⋯;」


美「はぁ!? 仕事より塾優先かよ!!」


勇「いや、ちがうちがう!!

  塾の先生が怖いし⋯

  (俺、塾では優等生だし⋯)」


美「学校では優等生じゃないですけどね!!

  とにかくいくぞ!!^^╬」


美玖は、半分キレ気味のまま


勇太の手を引いて会場へ向かった。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



公園に着くと、茜と理央がいた。


すると、真っ先に勇太を引っ張り、


こそこそ話をし始めた。


茜「(で、どう? 心の壁は。)」


茜と理央はこの間の作戦について


気になっていたようだ。


勇「(見ての通りです⋯けど)」


理「(やっぱそーだよね!

   手ぇ繋いでるもん)」


すると、勇太は思わず大声を出してしまった。


勇「え!? あわわ⋯;

  (手なんかつないでたか!?)」


茜「(あらら、無意識だったとは⋯♥)」


理「(さすが肉食系♥)」


すると、3人の行動が気になっていた美玖が疑いはじめる。


美「3人とも何やってんのー?

  隠し事は許しませんよー」


その言葉に、勇太と茜と理央は、


「「「いや、隠し事ではありません。」」」


と、ビビりながら返答する。


美「はぅ?」


「「「なんでもないです。

   はい、すみません。」」」


その言葉に、美玖は納得のいかないようだったが、


一応、それ以上は何も言わなかった。




 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



美「これから3分クッキングを始めま~すっ」


茜&理「いえーい♥」


勇「いえーい⋯」


茜と理央はやる気満々で、大いに拍手しているが、


勇太はこの空間が気に入らないらしく、


気だるく拍手をしていた。なんせ、


女子3人も居る中、男子は一人だけだった。


美「では? えーっと⋯どーしよっかぁ⋯。」


勇「どうしよっかーじゃねーよ!!

  つーか、そのちょーしでホントに

  3分でできるのか?!」


美「ダイジョーブ!! だってあれ、

  実質3分以上かかってるし♪

  出来上がってるものを出して、

  傍から簡単に見せてるのよっ」


勇「⋯はい、進めてください;」



そんなこんなで、準備はグダグダからの始まりだった。

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