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フェイク  作者: ひなの.com
34/67

恋の作戦、再び。


こうして勇太と美玖の席は離れ離れになってしまった。


遥は美玖にまとわりつき、勇太の心はもやもやしていた。


美玖も勇太が気になり、授業に集中できていなかった。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



遥「ねー、美玖って好きな人いるの?」


遥が然り気無く言った言葉だった。


美「ぶはっ!>3<」


給食のときのことだった。美玖はびっくりしてしまい、


遥の顔に味噌汁を吹きかけてしまった。


美「ごめんごめん⋯」


遥「うぅ⋯」


美玖は自分のハンカチで遥の顔を拭いてあげていた。


遥「で、いるの??」


すると、美玖はしばらく考え込んだ。


美「ハルも鈍感だなぁー 6年生にもなって

  好きな人がいない人なんているの?」


遥「そりゃそうだけどさ⋯。美玖は幼稚園の頃から

  男の子とは仲良かったけど、

  好きな人はいなかったじゃん?」


美「それはあくまでも過去の話でしょ^^」


遥「そっか⋯」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



このころ、勇太たちは班で計画を練っていた。


勇太の班には茜と理央もいて、勢ぞろいで考えていた。


圭介は無駄に真剣だった。


それほど勇太の恋を応援しているようだ。


圭「まずは、あの気障野郎のことを田中が

  どう思っているのかを調べなければ!」


茜「じゃあ私たちが調べてあげようか?」


圭「でも、田村と鈴木は田中の思いを知ってるんだろ?

  だから、もし本命が木下に変わっちゃっても

  本当のことが言えるだろうか? ましてやこんなに

  応援してくれているお前らに⋯^^;」


理「じゃあやっぱり⋯勇太君しかいないのか;」


圭「というわけで、よろしく!!」


勇「え?! 何が??;;」


圭「田中に、木下のことが好きか聞くんだよっ」


茜「あ、そーいえば、勇太と美玖は明日が

  放送当番だったよね??」


圭「じゃあ、その時に聞けよっ!!」


勇「うん⋯わかった。」


いつもだったら乗り気でない勇太も、


自分の気持ちに気付いたのか、今回は違った。


こうして、恋の作戦第2弾が始まった。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



[翌日]


席が離れ離れになったとはいえ、


ちっとも話さないわけでもなく、


休み時間の時も、2人で話すときもあれば、


クラスのみんなで外で遊ぶ時もあるため、


話す機会が極度に減ったわけでもなかった。


今日も、休み時間、2人は話していた。


勇「あー、今日は放送当番だよ」


美「1週間に1回もあるのに、久しぶりな感じがするなーっ」


勇「今日もいっちょ競争するぞ?」


美「おうっ! 今日だってかってやるしっ」


勇「だから⋯身長差が⋯」


美「言い訳無用!! 全速力でいけばいいのよ!!」


勇「はい⋯わかりました;」


キーンコーンカーンコーン♪*.+


美「じゃ、またあとで」


勇「今日こそ勝ってやるからなっ」


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