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フェイク  作者: ひなの.com
33/67

幼馴染、遭遇。


勇「お前、どこの席だった??」


美「えぇーっと⋯Eの3だから⋯

  前から3番の⋯廊下側!!」


勇「あー、じゃあ、微妙に遠いいわ」


勇太は微妙な顔をしていた。


美「そーいうあんたはどこなのよ?」


勇太は、前から5番目の窓側で、美玖とは少し離れていた。


勇「俺は⋯Bの5。」


美「ほほー! で、隣は誰?」


勇「それが⋯志保田なんだよー;」


すると、美玖は内心ほっとした。


美「よかったじゃん☀ 仲良いし。」


勇「そうか!? 別に⋯⋯なんか⋯⋯」


美「別に何よ?」


勇太は、思わず圭介に美玖のことで


からかわれることをいいそうになってしまった。


勇「いや、何でもない⋯

  ところで、お前の隣は??」


美「ハルだよ⋯!? もうやだー」


美玖が[ハル]と呼んでいる人物は、


木下遥(きのしたはるか)のことで頭はいいが、いつも学校ではふざけていて、


実力も稀にしか発揮しない変人で、美玖とは幼馴染にあたる男の子だ。


勇「なんで??」


美「いっつもなんかしらで、ちょっかいだしてくるし⋯

  面白いのはいいけどさぁ⋯」


勇「ほほぉ⋯」


勇太は何となく納得していた。


先生「それでは席を移動して下さーい!」


勇&美「っ?!Σ」


いきなり先生の声がかかったため、


二人ともびっくりしてしまった。


勇「じゃあ⋯」


美「おうっ」


2人は小さく手を振っていた。


やはり、お互いに寂しさもあるようだ。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



美玖は、席を移動すると、そこにはすでに遥がいた。


遥「おー、美玖じゃんっ♪」


遥は、幼馴染のため、美玖を呼び捨てで呼んでいる。


美「何その、最後の【♪】(おんぷ)はっ」


美玖は呆れたような顔で言う。


遥「いや? 久しぶりだなぁーって」


美「馬鹿か⋯! 毎日学校来てるだろ?」


遥「いや、でも、毎日は喋ってないじゃん。」


美「何コイツ⋯気持ち悪っ!」


すると、美玖は一歩後ろに下がった。


遥「美玖はいっつもこうなんだからっ」


そういうと遥は立ち上がり、美玖の肩を掴んで椅子に座らせた。


美「うわっ! 触るなっ!!」


遥「なんで? 僕のおててはいつもキレイキレイだよ?」


美「はいはいはいはい」


そんな様子を、遠くから勇太はみていた。


圭「いいのかなー? 勇太。

  あのままじゃ木下に取られるかも知れんぞ?」


勇「何をだよ」


圭「愛しの彼女を^^」


勇「はぁ!? 何が愛しの彼女だよ!!

  別に⋯彼女なんかじゃねーし!」


圭「あれ? いまちょっと認めなかった?」


勇「え!? いやいや、全っ然!!///」


圭「うっそだー♪ だって、彼女なんかじゃないってことは、

  好きな人だってことは認めたって⋯ !」


勇太はあわてて圭介の口を押さえた。


勇「声でけーんだよ!」


圭「と・に・か・く・♥ あの彼氏もどきを

  彼氏にさせないようにしろよ?

  本当の彼氏はお前なんだから!!」


勇「だから声でけーって!!;;;」


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