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フェイク  作者: ひなの.com
32/67

似た者同士、席替え。


それからというもの、夏休みに入ってしまったが、


大きな出来事もなく、二人の恋も順調だった。


夏休みの間はラジオ体操やプールなどが行われ、


毎日会うこともできた。


そのせいか、夏休みが終わって学校で友達に会っても、


懐かしむことはあまりなかった。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



茜「美玖遅い!!」


美「ごめんごめん!!」


美玖と茜は、いつものように美玖の家の下で


待ち合わせしていた。


茜「いやー、もうずっと学校だ!」


美「宿題も微妙に終わってないんだよねーw」


美玖は、思っていたのだが⋯


茜「え?! あんた馬鹿?!」


美「へ? そんなにびっくりする事じゃないでしょ⋯」


茜「⋯あんたおかしいね⋯」


美「去年だってそうだよ?

  半分のまま出しちゃったし」


茜「そんなんだから成績上がらないんだよ?」


美「茜に関係ないじゃーんっ><。」


そんな話で、何かと盛り上がっていた。


美「そーいえば⋯今日席替えだね。」


茜「うん⋯やっぱり、美玖は勇太の

  近くがいいの?」


美「だぁっ! 別に⋯隣じゃなくても

  生きていけるし⋯どーでもいいし!!」


茜「そんなこといってぇ♥

  デレデレじゃーん^^」


美「ほんなこといったら、茜だって

  圭介」


ガバッ


美「ぐぁ!」


茜は美玖の口をあわてて押さえた。


茜「その話はもういいのーっ!」


そんなことを言っているうちに、学校についていた。


教室に入ると、もうみんなが座っていた。


美&茜「す、すんましぇん⋯;」


先生「馬鹿2人がやっと来た」


茜「あたしは馬鹿じゃありません!」


先生「とにかく、座ってちょ」


美&茜「はい⋯」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


まずはじめに、宿題のチェックが入る。


美「勇太は全部宿題やってきた?」


勇「全っ然! 半分ぐらいしか⋯; お前は?」


美「実はあたしも⋯」


すると、学級委員の天野真帆がチェックに来た。


真「宿題、全部出してっ」


美「はい⋯」


美玖と勇太は、課題に出された宿題の半分を机の上に出した。


真「これで⋯全部?」


勇&美「はい⋯」


すると、真帆は呆れるどころか、


真「ぷっはははは!! あはははは!!」


と、笑い始めた。


勇&美「!?」


真「あんたらほーんと似た者同士だね!!」


美「そんなことないもんっ!」


勇「コイツと一緒にしてもらっちゃあ困る><」


真「ま、今回は甘く見とくから⋯」


真帆はなぜか怒ることもせず、去って行った。


美「何だったのか⋯?」


勇「さぁ⋯?」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



先生「というわけで⋯席替えします!」


宿題のチェック終わると、いよいよ席替えとなった。


美「これでやっとあんたとおさらばだ⋯」


勇「上等だぁ! 今度はもっとロクなやつがいいわ」


やはり2人は意地を張っていた。


勇太とは、3ヶ月も隣だった。


内心、ホントはさびしいこともあった。


今回はくじで決めることとなった。


――せめて隣じゃなくてもいいから⋯

  近くだといいなぁ⋯


そんなことを思いながら、美玖はくじを引いた。


美「あ!」


すると、勇太もひき終わったようで、近寄ってきた。


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